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9.最後の ページ11

−次の日−



昨日の騒動から一夜明け
さすがにジャンの気も収まっているだろうと考えたA。



朝食を食べ終えた後
教官から恐らく訓練兵最後のそれぞれの任務を任された104期の訓練兵たち。



Aの任務は壁上固定法の整備。
エレンやコニー、トーマスたちと同じだ。



「おいA、そろそろ行こうぜ」



「すぐ行く!」


エレンに呼ばれたAは壁の上に行く前にどうしても謝らなくてはいけない人を探していた。


すると、見覚えのあるすらりと背の高い後ろ姿。


ジャンだ。



Aはジャンのところまで走っていくと


「ジャン、おはよう。昨日はいきなりあんなこと言ってごめんね。
あれも、私なりに考えたことなんだ、、

だから!」



−−お互いこれからも頑張っていこう!



そう言おうとした。




けれどそれはジャンに睨みつけられた途端
引っ込んでしまい発することができなかった。



「…俺に話しかけてくんじゃねぇよ

てめぇはエレンと仲良く巨人の餌にでもなるんだろ




今日でてめぇのことを見るのも“最後”になるな。」




最後、という言葉を強調してAから離れていくジャン。



二度と会えなくなる



Aは、一瞬、自分の頭の中に過った考えを振り払うために


「…うん。

で、でも、きっと最後じゃないよ…


少なくとも私は、最後にしたくないな。」




彼女の本心を聞いたジャンは少し驚いてAのほうを見た。


俯いて、右手で左手をぐっと掴んだAは
今の言葉を言うのにどれほど勇気を出したか。


それくらいジャンには簡単にわかる。

…けれどやはり思春期の男の子であるジャンには素直になるなんてことは難しかったらしく。

そうかよ、なんていう返事はあまりにもあっさりとしていた。



そこに
「なあA、そろそろ任務に付かねぇと教官に怒られちまうぞ」


エレンが呼びに来て今度こそお別れ。

本当はお別れでも何でもないのに
任務が終わればまた会えるのに


自分たちで言った“最後”という言葉に
引っ掛かるAとジャン。



別れ際に、
「今日は壁上固定法の整備だから

何かあったら来てね。」


なんて、少し期待を込めてエレンと一緒に走っていった。



少し強く当たりすぎている自分に気付いたのか
ジャンは小さくだけれど返事をした。




壁の中は安全



そう思っていた人類に。





またすぐ会える



そう思っていた二人に。




悲劇が起きるのは


あまりにも一瞬だった。

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カラ松ガール(プロフ) - すっげぇ面白かったです!更新待ってます!大好きです!(唐突) (10月20日 9時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
由美(プロフ) - 続き、楽しみにしてます! (2019年4月25日 3時) (レス) id: 0c06f896af (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新頑張ってください!楽しみにしてます!! (2016年1月11日 22時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ - 更新おねがいします! (2016年1月11日 9時) (レス) id: 90a1ec73c4 (このIDを非表示/違反報告)
ふーこ - 面白いです!更新頑張ってください (2015年8月18日 21時) (レス) id: a8e91fe3e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まるぶ | 作成日時:2015年3月26日 14時

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