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私は、この男と夫婦になるのだ





前に着けば上座にぬらりひょんが座りその脇に私が座る
そして早速執り行うのは式三献
私の盃に注ぐのは雪麗、ぬらりひょんには珱がついた
小中大の三つの盃を交しゆっくりとそれを飲んでいく

それを時間をかけ、三日分行うと色直しに私は立ち上がりそれを見て雪麗が立ち上がる
他にも珱や苔姫なども立ち上がるが、雪麗だけが私の後についてきて珱たちだけは違うところへ向かった




「はぁ……なんかすごいお酒飲んだ気分……」

「大して飲んでないでしょ」

「緊張して飲むと酔いが回るんだきっと」




白無垢を素早く脱いでぬらりひょんが全て見立てた着物に身を包む
真朱色の着物とそれに合わせた打掛け




「…………白無垢もなんだけどさ」

「なによ?」

「……この着物といい白無垢といい…
なんでこんないい着物……?」




姫であった私でも一目置くようないい生地で作られ、そして上品な絵柄がちりばめられている着物をを着ながら堪らず雪麗に聞いてみる




「そんなの決まってんでしょ」

「……何が決まってるんだ」

「あんたに安い物なんか着せられないのよ」

「それは、姫だったからか?」

「違うわよ、あんた馬鹿なの?」

「なぜだ」




なぜ今私は暴言を吐かれたんだ




「惚れた女にいいものを着て欲しいっていうのはやっぱり思うんでしょ。
ましてや相手がAじゃあぬらりひょんだって張り切っちゃうってもんよ」

「……前半はなんとなく理解したが後半は理解出来んな」

「あーもういいからさっさと着る!ほら!」

「うっ」




グッ、と容赦なく帯を締められ思わず呻き声が出てしまった
こういう着物になれば手馴れたもので白無垢にてこずっていた時よりも何倍も早く準備が終わり雪麗と戻れば広間には食事が出されていた
珱たちはこれを出していたようで、ここからは後待つのは宴だけである

慣れたように上座のぬらりひょんの隣に来て着物を翻し、座る




「よう似合っとる。さすがワシの見立てじゃな」

「自画自賛は醜いぞ?」

「本当のことじゃろ?」




くくく、と笑うとぬらりひょんは立ち上がり皆へ話し始めた




「皆、今日はよう集まってくれた。
ワシとAとの祝言を祝いに来てくれたこと感謝する。
どうじゃ、ワシの花嫁は死ぬほど美しかろう!」



まずは嫁自慢から入ったぬらりひょん



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Yoduki(プロフ) - 面白いです!続きが楽しみです (2019年9月13日 23時) (レス) id: 64cce11da8 (このIDを非表示/違反報告)
Yoduki(プロフ) - 最高です!続きが楽しみです! (2019年9月9日 12時) (レス) id: 64cce11da8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 0429chuyaさん» コメントありがとうございます!頑張りますので、引き続き愛読よろしくお願いしますm(_ _)m (2019年8月25日 13時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Yodukiさん» コメントありがとうございます!これからも愛読よろしくお願いしますm(_ _)m (2019年8月25日 13時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
0429chuya(プロフ) - とても面白くて大好きです!!もうすっごく最高です!!!!いつも続き楽しみにしてます!!!!!! (2019年8月22日 18時) (レス) id: d35d3612e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年7月29日 20時

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