あとがき ページ44
A様、ここまでお読みくださり誠に有り難うございました。
まず、ED動画について。
冒頭の『人喰い神の最期の花嫁』の表記は仕様です。
プロット段階ではこちらが正式な題名でした。
しかし『最期』にしてしまうと、明らかなネタバレになるため(表紙の部分で、既にネタバレ感ありましたが(汗))、作品の題名は『最後の花嫁』と記してきました。
人喰い神……大鵬について。
彼は、自分が滅びると知っていました。
様々な生と死を見てきた彼は、人の歴史、妖側の歴史、どちらにも栄枯盛衰があるのが当たり前でした。
そうやって歴史は紡がれ、命が発展していくと理解していたからこそ、自然の流れのまま逝く選択をしました。
しかし、若い青蘭や人である羅刹には、成長の伸びしろがあるわけで。
辛くても、その未来(さき)に幸せな時間も見つけられると信じていました。
逆に道連れにした場合、青蘭の死も、羅刹の力が暴走することも見えていました。
だからこそ、逃がそうとしました。
でも。
二人が戻る可能性は高いと本当は思っていました。
それは、老師父もそう。
朱姫も。
(彼女には間に合いませんでしたが……)
そして事態はもともと見えていた通りに動いてしまった。
そうなったとき。
彼は真名の力を使って、羅刹を抑え、自身の全てと引き換えに彼女を生かすことにしました。
だからこそ、羅刹に未来を見せました。
……ここからは、作者自身の考えですが、生きていれば必ずいい時も悪い時もあると思います。
ただ、どれだけ苦しくても、生きている限りあがけるのが、生あるものの強みです。
どれだけ時間がかかっても、逞しく生きていく力を秘めているのが人間だと思います。
辛くても、いつか……前を向いて幸せを探せるのが人間だと。
その気持ちを大鵬は、最期に羅刹に残したかったんです。
羅刹はこの後、彼の願いを叶えます。
長い間……本当に長い時間、人の世を見続けます。
結果、自分の真名に縛られて、死後は鉄扇に宿ることに。
でも、それはまた別のお話です。
『人喰い神の花嫁』としての羅刹のお話はここで終わりです。
彼女は時間をかけ必ず幸せになれると、作者としては保証します。
重いシーンもあったかもしれませんが、ここまで読んで下さったA様に感謝の花束を。
数ページ余るので、羅刹以外の視点を番外でのせようと思います。
翁や、青蘭の視点の可能性が高いですが、もう少しだけ、お付き合い下さると幸せです。
2015/01/03
一花
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一花(プロフ) - 零玲飛(れいれと)さん» コメント有り難うございます。そう仰っていただけ、非常に嬉しいです。ここまで目を通してくださったことに感謝します!! 本当にありがとうございます。 (2015年1月28日 21時) (レス) id: c6c51ef31b (このIDを非表示/違反報告)
零玲飛(れいれと)(プロフ) - 感動して泣くかと思った。お疲れ様です。 (2015年1月22日 20時) (レス) id: 0bd3908221 (このIDを非表示/違反報告)
一花(プロフ) - 光珂さん» ありがとうございます。……誤字量の多さが(-_-;) しっかり読んでくださり感謝します。また、後日直します。そして、番外編の件……有り難うございます! おそらくひと月以上開けて、とか忘れたころになるかと思いますが、宜しければ、お願いいたします(多謝) (2015年1月15日 22時) (レス) id: c6c51ef31b (このIDを非表示/違反報告)
光珂(プロフ) - (続きです) 43話目の下から9行目 「まずはこのの人の」→「まずはこの人の」 だと思います! 一応番外編までは確認しようと考えておりますが、もし本編のみで良ければ返信くださると助かります。あ、遠慮はなさらないでくださいね。 (2015年1月4日 2時) (レス) id: 21af548d66 (このIDを非表示/違反報告)
光珂(プロフ) - 深夜にすみません。 37話目の下から16行目 「それだだけ」→「それだけ」。 40話目の13行目 「私をの力を」→「私の力を」。 同じく下から8行目 「温かな光のなで」→「温かな光の中で」。 41話目の9行目 「大鵬のい気配」→「大鵬の(いる)気配」。 (続きます) (2015年1月4日 2時) (レス) id: 21af548d66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一花 | 作成日時:2014年8月31日 10時