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世界観 ページ1


 遥か昔、神話の時代、吸血鬼に弱点はなかった。
 不老長寿に非常に高い身体能力と異常な回復能力を兼ね備えた彼らの存在は、人間からすればまさに完璧であった。加えて彼らは人間にとって脅威でもあった。彼らの飢えを唯一満たせるのは人間の血のみであったからだ。当然、どんどんと人間の数は減っていく。
 創造主たる神はそれを不憫に思った。
 そこで吸血鬼に枷をつけた。今ではよく知られている陽の光を浴びると死ぬというのも、枷の一つである。
 これに憤ったのは勿論吸血鬼側であった。日の半分も暗がりに身を潜ませなければならないとは、なんたる扱いか、と。現に絶滅しそうな勢いで大きく吸血鬼の数は減少してしまっていた。
 神は、なんとか人と吸血鬼との調和を図れないか悩み……もう一つ、特別な契約を結べるようにした。

 それが血の契約である。

 人と吸血鬼が人を主とした主従契約を交わすことで、日の出ている間、全ての枷が取り払われるというものだ。その代わり、その間は主すなわち人間に従わなければならない。

 こうして、人間と吸血鬼の奇妙な共生関係が生まれたのであった。

・・・

 そんなわけで吸血鬼がいる世界です。他にもたぶん狼男みたいな種族とかファンタジー的モンスターとかそういうのもいます。
 文明発展度合いは、中世ヨーロッパ風ファンタジー的作品でよく見かけるレベルです。つまり、雰囲気は中世ヨーロッパ風ですが、ファンタジー作品によくあるように、実際の中世ヨーロッパ当時よりも文明レベルは上です。現代程ではないにしろ割と便利な暮らしができていると思ってくれて構いません。
 とはいえ魔法はどの生物も使えません。魔法的な現象事象があるとすればそれは全て神がそんな風な作りにしただけです。(例えば、吸血鬼の異常な治癒能力は魔法ではなく、そういう風に神が設計したが故である、など)
 それと、吸血鬼に弱点がなかったのは何千年も前のことで、その時代に生まれた吸血鬼は流石にもう生きていません。

 神がとんでもない弱点を設けたせいで最強であった吸血鬼はその数を減らしていき、絶滅の危機に瀕しました。そこで神はある種最大の枷である血の契約を彼らに与えます。絶滅危機を回避するにはそれに頼らざるを得ず……中途半端な主従関係ができあがったわけです。

設定_吸血鬼→



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設定タグ:募集企画 , 3L , 血の忠誠を、貴方に。   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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ノネムのねむ(プロフ) - ルーナさん» 返信遅くなってしまい申し訳ないです。延長可能です。月末まで延ばしておきますね。 (2022年2月14日 3時) (レス) id: 98d84903c4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ(プロフ) - すみません、最近リアルが忙しくあまり占ツクにログインできないため、CSの延長期限を今月いっぱいまで待ってい頂けることは可能でしょうか……? (2022年2月7日 21時) (レス) id: 4a98937a8c (このIDを非表示/違反報告)
ノネムのねむ(プロフ) - ルーナさん» OKです!ありがとうございます (2022年1月26日 23時) (レス) id: 995ba558f0 (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ(プロフ) - 初めまして、夜分遅くに失礼します。もしまだ募集をしていらっしゃるのであれば、人間/男と吸血鬼/男で参加希望です。 (2022年1月26日 0時) (レス) id: 4a98937a8c (このIDを非表示/違反報告)
ノネムのねむ(プロフ) - ぽんずさん» 確認しました。OKです。CS集に載せておきます (2021年9月17日 15時) (レス) id: edafa1b68f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ノネム | 作成日時:2021年3月8日 16時

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