寝落ち ページ19
それから、クロは自分の家に帰っていった。
「明日、研磨ついでに来てやるから。」
とか言ってた気がする。
明日は月曜日で、研磨と約束した登校日だ。
少し憂鬱な気分だから、研磨をゲームに誘う。
ということで、研磨の部屋に入り浸ることにした。
私は、研磨のベッドの上に堂々と寝っ転がってゲームをする。
ちなみに研磨は自分の机の椅子に座っている。
「…あ、研磨の東150°のところ。」
「…本当だ。A、真後ろから銃声」
「…うわ…あぶな…。ナイス研磨。」
2人でやっているのは、TPSのアプリゲーム。
デュオで研磨と2人チームになって1位を目指すゲーム。
「A、A、90°の方…」
「おけ…あ、研磨180°の方。」
そして、ほぼ同時にだろうか。
私は研磨に言われた敵を、研磨は私に言われた敵を撃ち抜いた。
画面いっぱいに映る1位の文字。
いつものことでもやっぱり楽しい。
「…ねぇA、そこどいてよ。」
と、急に周りが暗くなる。
研磨がベッドのほうに来たようだ。
私はスマホから目を離して、研磨の方を見る。
ベッドに寝転がる私を見下ろす研磨の顔が、思ったより近かった。
こんなマジマジと、研磨の顔を見たのはいつぶりだろうか。
双子で恐ろしく似てるって言われるけれど。
なんか、研磨の方がずっと大人っぽくてかっこいい気がする。男子って感じ。
「研磨ってやっぱ、男子だね。」
私はそう言いながら、壁の方に寝返りを打つ。
そして、隣をポンポンと叩いた。
「…そういうことじゃない。」
研磨がちょっと怒りながら言う。
だけど、結局隣に来た。
「嫌なら来なくていいのに。」
「待ってたら寝られない。」
ちょっと口をすぼませて研磨はいう。
なんか、拗ねてる。
よくわからないから、とりあえず私はもう一度ゲームをしないか誘おうと思った。
「…もう一戦する？」
「する。」
と、研磨は拗ねながら言った。
それから、何回も何回も戦ってるうちになんだか眠くなってきた。
どうやら、研磨も眠いようだった。
マッチングをしようか話している間、2人の欠伸は止まることがなかった。
「ちょっと、いつまで起きて…あらま…。」
と、母が研磨の部屋を開けたことに気がつかず私たちは爆睡していた。
その時、2人して、並んで寝てる姿を写真に収められたことにを全く気がつかなかった。
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あ - 内容がすごいわかりやすいです。続き待ってます (2020年5月7日 22時) (
レス) id: 2b1a6cecc8 (このIDを非表示/違反報告)
hitoesasami(プロフ) - kajjjenさん» 読んで頂き本当に感謝です…！！それに面白いなんて言って頂けて嬉しいです…！！応援、ありがとうございます、更新頑張ります！！ (2020年4月6日 17時) (レス) id: 41b3c0e585 (このIDを非表示/違反報告)
hitoesasami(プロフ) - 清川さん» 全然わかりやすいっすよ…！！そしてな、なんと！！？？そんな…嬉しすぎます…！！頑張ります！！本当にありがとうございます！！嬉しすぎて…(´；ω；｀) (2020年4月6日 17時) (レス) id: 41b3c0e585 (このIDを非表示/違反報告)
kajjjen - コメント失礼します！初めてこの作品を読ませてもらいましたが本当に面白いです！応援してます(^^) (2020年4月6日 9時) (レス) id: 6e12a7e235 (このIDを非表示/違反報告)
清川 - hitoesasamiさん» 俺、文作るの下手だから、伝わってよかった^^ログイン出来てないからお気に登録できないけど、ログインしてたら絶対お気に登録してた。しかも俺の中で☆100くらいついてるw頑張れ (2020年4月1日 20時) (レス) id: bdf93be9d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hitoesasami | 作成日時：2020年3月26日 3時
