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結局大幅に遅刻となった朝食はグルッペンの部屋で取る事となった。
折角だからみんなと一緒に食べたかったけど、自業自得な気がしなくもないから仕方ない。
朝食を食べた後、紅茶を飲みながらソファでまったりしてるけど、グルッペンは仕事しなくていいのだろうか…。
何回も訝しげにグルッペンの顔を見るけど、そのたびに微笑みの爆弾を落とされるので聞けない。
昔から色気のある人だったけど、今の方が何倍も色っぽい。
至近距離で優しい微笑みを向けられると、頭がぼーっとして何も考えられなくなってしまう。
赤い瞳に吸い込まれそう…。
ゆっくりと近付いてくる顔に瞳を閉じる。
「グルッペン、いい加減に仕事し…。」
扉が開く音と共に掛けられる声に、慌ててグルッペンの顔を手で塞ぐ。
「あ、ごめん。気にせず続けて、待っとくし。」
「しません！グルッペンもやめて！」
特に気にした様子もなく手をひらひらと振るオスマンさんと、こちらも全く気にした様子を見せず押さえた顔をぐいぐい近づけてくるグルッペン。
この人たちに羞恥心というものはないの！？
一人で顔を赤くしている私の方がおかしいような雰囲気を出すのはやめて欲しい。
「なんやオスマン、邪魔すんな。」
「別に邪魔しに来たわけやないんやけど、そろそろ仕事してくれな困んねん。あと、Aちゃんにちゃんと挨拶しとこうと思ってな。」
にっこりとグルッペンから顔をこちらに向けたオスマンさんに、立ち上がって頭を下げた。
「ご挨拶が遅れてすいません、この度は本当にありがとうございました。」
「俺らがやりたくてやった事やから、そんな気にせんといて。向こうで一回挨拶したけど改めてよろしくな。気軽にマンちゃんって呼んで。」
「マ、マンちゃん？」
「うん、敬語もやめてな、もっと仲良くなりたいし。」
ウインクしながらそう言ったマンちゃんは、鬱先生とは違う話しやすさがあった。
気軽い感じなんだけど、有無を言わせないような笑顔。
さすがあのアスタムの皇太子と外交していただけある、多分すごく頭が良くて口が回る人なんだろう。
ついついマンちゃんの顔をじっと見つめてしまうと、マンちゃんは顔に片手を当てて笑う。
「そんなに見つめられたら照れるわ〜」
「おい、手ぇ出すなよ。」
「出すわけないやん、グルちゃん怖いもん。」
なぁAちゃん？と言われても顔を引きつらせて笑う事しかできない。
グルッペンの睨みにも笑って躱すマンちゃんに、この人には逆らわない方がいいと本能的に感じた。
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しゅうな。 - 更新停止…初めて読みに来ましたがとても良いお話だと思いました！また更新していただける日を待ち侘びています。 (2021年11月23日 11時) (
レス) @page22 id: 474e2f0f3d (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 更新停止って知ってても凄くいい話だから何度も読みに来てしまう、そして続きが気になってしんどくなる… (2019年12月22日 19時) (レス) id: 265a916812 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ氏 - 更新停止ｯｯ…いい所でｯｯ…気長に待ってますぜ！ (2019年10月7日 21時) (レス) id: 19440439ad (このIDを非表示/違反報告)
なな - 更新停止……ぐぬぬっ…主さん忙しいのかな？……更新待ってますから…ね？ (2019年9月7日 20時) (レス) id: 49b689c972 (このIDを非表示/違反報告)
さとりちゃん - 更新停止・・・ウッ・・・いつまでも待ってるよ。 (2019年4月7日 15時) (レス) id: 92b07cafca (このIDを非表示/違反報告)
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