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百四振 ページ12

刀に霊力を注ぐ。

たまに彼が咳き込むのが聞こえるだけで、部屋の中は静かだった。

『ん、これで刀には異常なし

しばらくしたら声も出る筈だ』

堀川「本当!?

良かった、ありがとう主さん!」

『国広こそ、彼を連れてきてくれてありがとな

ついでにお前も手入れするか?』

堀川「やった!

でも良いや、兼さんにばれちゃうから」

『そうか

足元には気付けて戻れよ

おやすみ』

堀川「おやすみ!」

国広は軽い足取りで戻って行った。

俺も手に持っていた刀を鞘にしまい、目の前で黙って座る彼に差し出した。

『…

お前、本当は喋れるだろ?』

刀を受け取ろうと伸ばした手がピクリと止まる。

すうっと緑色の目が細められた。

?「…何時から気付いていた」

『さっき

ストレスで声が出ない割に綺麗な咳が出てたから』

彼は諦めたように息をつくと、本体を俺の手から取った。

?「確かに、声が出ないのは俺じゃない

…他にいる」

『誰?』

?「…堀川に聞け

もう良いだろ」

立ち去ろうとする彼の手を咄嗟に掴むと、思いっきり払われた。

酷いことすんな、お前…

?「もう良いだろ!!

…俺に関わるな」

こっちを見ようとしない緑色の目を覗き込む。

その目は震えていた。

人が怖いわけじゃなさそう。

さっき俺を見た時の目に恐怖は浮かんでなかった。

でも、今は明らかに怖がっている。

…なるほど。

人と接するのが怖いのか。

『…何がそんなに怖い?』

?「っ…」

しばらく黙っていた。

が、微かに嗚咽が聞こえ始めた。

え、嘘、泣いてる?

俺のせい!?

『っごめ…』

咄嗟に手を放す。

彼は涙を流しながら俺を睨み、走り去って行った。

…まぁ恐怖の対象に手掴まれたら泣くわな。

全自動のお化け屋敷で手掴まれたら泣くだろ?

あんな感じ。

うーん…

明日誰かに聞いてみるか。

流石に眠いから、俺は布団に潜り込んで3秒で寝た←


『…』

薬研「起きた!!

愛刀が起きたぞ!!」

『えっえっえっ何やねん』

翌日。

起きると、俺の部屋が大騒ぎだった。

何の騒ぎだ。

小狐丸「ぬ”じざま”ぁぁぁぁぁぁぁぁ」

『何で泣いてんの!?』

意味が分からん。

戸惑っていると、薬研が状況を説明してくれた。

今日の朝、短刀ちゃんたちが俺を起こすべく俺の部屋に襲来。

起きないためダイブしたら、ぐふっと言ったきり動かなくなったという。

短刀ちゃんたちは一兄がお説教してるらしい。

…揺すっても起きないとかどんだけ爆睡だよ、俺。

百五振→←百三振



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負け犬 - この作品神ですね!なんででしょうか?同じ人間なのにこんなにも小説書くのが上手いのか、不思議でたまりませんがとりあえずこの作品神 (10月17日 6時) (レス) id: 5f454c6783 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - 最近1から読み始めたんですけど面白い!神ですか?神なんですか??!暴力的なコメントされたら誰でも傷つきますよ。。という事で執筆頑張って下さい! (2017年7月26日 17時) (レス) id: 8f27d63b52 (このIDを非表示/違反報告)
- 僕も主人公と同じようなことしてましたww(宿題) (2015年12月4日 19時) (レス) id: 291ca4613e (このIDを非表示/違反報告)
人柱アリス(プロフ) - 続編出来ました!!(白目 (2015年9月27日 22時) (レス) id: d51fb2b2a8 (このIDを非表示/違反報告)
颯真(プロフ) - 人柱アリスさん» www一兄に見張っていてもらおう! (2015年9月27日 0時) (レス) id: 9a24fc984e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:人柱アリス | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2015年8月20日 13時

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