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「あーぁ。そりゃ親父だってみすみす相手のところに行かせるわけにゃ行かねーわな」

「そうじゃのう」



とはいえ目の前で、邪魔じゃ退けガキ共ぉぉ!!!狒々様を取り押さえろぉぉぉ!!という実にみっともない喧嘩を繰り広げられるのは如何なものか
どちらも必死なのはわかるのだけども



「あー!くそ!わかった!
わかったから狒々落ち着け!!」

「何がわかったのじゃ鴆!!
いいからさっさとわしを解放せんか!」

「今からお前の薬を作る!!
作るからそれ飲んだら構わねぇよ!!
どこにでも行け!!」

「!!!言ったのう!?ならさっさと作ってこい!」

「わーったっつーの!!」



鴆の言葉にはぬらりひょんも鯉伴も驚いた
鴆はいわば医者だ
その医者たる鴆がこのような大怪我の者を戦いに行かせるなど今までにまずない
そうせざるおえない状況ですらないのに



「…鴆が折れたのか」

「まぁこんだけ暴れられちゃあ
鴆も頭が痛くなるだろうからのう。
それに狒々が行く時わしも行けばなんとかなるじゃろ」

「まぁ、それはそうだろうけどよ」



それから十数分後、鴆は狒々に薬を持ってきた



「おらよ!!
これを全部飲んだらどこにでも行きゃあいいだろ!!」

「遅い!何時まで待たせるつもりだったんじゃ!」

「これでも最特急で作ったわ!!」



薬を狒々はそれをかっぱらうように鴆から受け取るとグビグビと勢いよく体へ流し込んだ



「飲んだぞ!
じゃあわしは今すぐあの若造、を………???」



ダンッと強く畳を踏み付けると、くらりとする身体
そして身体はそのままちょうどよく目の前にひかれていた布団へと倒れる



「へ?お、おい、狒々?
そんなに傷が痛むのか?大丈夫か?」

「どうしたんじゃ?狒々」



鯉伴とぬらりひょんは突然倒れた狒々を心配した



「か、体が痺れ………ぜ、ん…き、…さま、ぁぁ!!!」

「俺は言ったろ。
飲んだら、行けばいいって。行けるもんならな!!」

「え?鴆お前何したんだ?」

「俺の持つありったけの知識で作った超即効性&長引きする痺れ薬を傷薬に加えただけですよ。
まぁ狒々の場合規格外なこともありそうなんで通常の倍以上の痺れ薬投入してます」

「「……………………ブッハ!!!!」」



ぬらりひょん親子は、堪らず盛大に吹き出した



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(プロフ) - printemps(プランタン)さん» そうなんです。一応最強設定ではありますので…^^; (2020年5月21日 15時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しろくまさん» ご期待に添えたようでよかったです(*^^*) (2020年5月21日 15時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - もう知ってるけど、夢主最強説 (2020年5月17日 10時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)
しろくま - 更新ありがとうございます!わぁ(*´▽`*)リクにお応えして下さりありがとうございます!めちゃくちゃ面白かったです笑 鴆様流石ですし、狒々のなんとも言えない子供感がたまらなかったです!楽しみに待ってます!更新頑張ってください! (2020年5月16日 20時) (レス) id: 4a9ec96a98 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 木乃伊さん» ありがとうございます!更新頑張りますね! (2020年5月16日 19時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年3月21日 20時

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