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「いつ、転生したんだよ。
ていうか転生って普通すんのか??たまたま?」

「偶然だな。
幼稚園の頃にリクオにボールをぶつけられた衝撃で思い出したんだ」

「それは…
なんというか、悪かったような、良かったような…」



なんとも言えない心境のようだ



「親父に会わねぇのか」

「ああ」

「どうしてだ?親父は今でもおふくろのこと───」

「言うな」



私は、鯉伴の口を強制的に塞ぐ



「あいつが、私を今でも思ってくれているのは何となく察したさ。
でもだからこそ私は会いになど行けん。
私は私であって、もう昔の私では無いのだ。
ただ記憶のある別人」

「そんな事ねぇよ。おふくろはおふくろだ」

「それにお前もぬらりひょんも今の生活に満足しているのだろう?
ならそのままでよい。私が出る必要は無い」

「親父はおふくろに会いたがってる。
ずっと一人で、おふくろへの想いずっと抱え込んでるんだぜ」

「…………あいつは、一途すぎて辛いな」



私の心も痛くなる



「それでも私は自らは会いになど行けん。
私は今の奴良組を壊すのが嫌なのだ」

「おふくろ…」

「だが私のこの容姿だ。昔と何も変わらん。
あやつに出会ってしまえば、あやつは否が応でも確実に関わってくるだろう」



それがたとえ記憶のある私でも、無い私でも



「鯉伴」

「………」

「ぬらりひょんには私のことは絶対に言うな」

「どうして」

「私とぬらりひょんの為だ」



一度会ってしまえば、今耐えているものも全て水の泡となる



「お前は、リクオを育てることに専念しろ。
あともう少しあの子には人間の世界と妖怪の世界の違いを教えてやれ。
危なっかしくて見てて疲れる」

「そ、そう言われてもな…」

「……………元気そうなお前の顔が見れてよかった」



鯉伴がいるのなら、ここを任せてもきっと大丈夫だろう



「またな、鯉伴」









奴良組の三代目を、よろしく頼む
















(おふくろ…………)

(鯉伴様!先に行かないでくだされ!)

(鴉天狗)

(?こんな所で一人でなにを?)

(…………少し、話をな)

(……おひとりで??)

(んなわけねぇだろ)

二人が大好きだから→←+++++



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mikitty(プロフ) - 更新されていて、とても嬉しくてニヤニヤしちゃいました… (2020年3月16日 15時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - とても面白く続きが気になるので更新頑張ってください! (2020年3月16日 10時) (レス) id: 8c7b14ea8f (このIDを非表示/違反報告)
透騎(プロフ) - ワクワクドキドキしすぎて更新が待ち遠しいです!今回も面白かったです! (2020年3月16日 7時) (レス) id: 77908472ca (このIDを非表示/違反報告)
あかがみ(プロフ) - 早速読みました!続きが気になっていたので更新してくれて嬉しいです!次回も頑張ってください! (2020年3月16日 0時) (レス) id: 55e841535d (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好きwoman - とっっても面白いので早く続きが読みたいです!更新頑張って下さい! (2020年3月14日 3時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月11日 19時

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