我が家 ページ35
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フードから曝け出されたその素顔にリクオは目を見開き、Aを知らぬ者はそのあまりにも整った顔に固まり、Aを知る者は信じられないモノを見るように唖然とする
Aが生きていることを知っていた者はその帰還に嬉しそうに笑みを浮かべていた
「なんだ?皆で固まりおって」
「ハハッ、当たり前だろ。その容姿は数百年生きててもあんた以上の美人見た事がねぇぜ?俺は。
前も言ったかもしんねーけど」
「鯉伴、褒めても拳骨くらいしかやれんぞ?」
「それは最高にいらねぇ」
二代目である鯉伴を名で呼び、親しそうにする
さっきは初代の奴良組とも
この女は誰だ。
広間にはそんな空気が流れていた
「フードを脱ぐのならいっそそのマント全部とらんかい」
「ああ、そうだったな」
ぬらりひょんに言われ、Aは躊躇う様子もなくマントを脱ぐがその中の姿にまたしても彼らは驚く
こればかりはぬらりひょんや鯉伴も同じだ
露出を恥ずわけでもなく、むしろ見せつけてくる
まだ子供ながらも体は大人へと変わっていっていおり、既に大人と見間違えそうなくらいには発育のいい体はまだまだ発展途上
そんな体を惜しみなく出す格好に思わず誰もが固唾を飲んでしまった
おまけにAの肩や腕には蛇がまとわりついていてどこか官能的だ
「すまんな、ぬらりひょん。
めかしこめと言われたが生憎昔からそれは雪麗に任せっきりだったのが裏目に出た。
何分私を着飾るのはいつもお前か雪麗だったのでな」
「は……はぁぁぁぁ……あんたって奴は………」
さらりと長く艶やかな髪を後ろへと流すA
一つ一つの仕草が何故か美しく、目を奪われてしまう
ぬらりひょんはその場で立ち上がるとそんなAにそこで手を差し伸べる
それは暗にここへ来いと言っているのだろう
「…………」
私はただ、笑みを浮かべマントを脇に置いて私へと真っ直ぐ伸ばされたぬらりひょんの手を取るために進んだ
すぐにぬらりひょんの元にたどり着きその手に手を重ねればその瞬間勢いよく引き寄せられ、驚いていればぬらりひょんの手はすぐに腰に周りぴったりと体を密着させられる
「なんじゃお前ら!Aの美しさに言葉も出んか!?
ガッハッハッ!」
「…おい、ぬらりひょん」
「ああ、わかっとる」
未だに声も発せずにいる妖怪たちにぬらりひょんは相変わらずニヤリとした笑みを浮かべて高らかに言った
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江(プロフ) - 紅葉さん» こちらこそありがとうございます!待ち望んでいただいてるようで嬉しいです。更新頑張ります! (2020年11月12日 18時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - MAREさん» ありがとうございます!頑張りますね! (2020年11月12日 18時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます!早く遠野編や京都編なども読んでみたいです。これからも更新頑張ってください! (2020年11月6日 20時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 更新まってましたー!更新ありがとうございます(o^-^)これからもゆっくり頑張って下さい!応援してます〜! (2020年11月6日 18時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - あいねこさん» いえ、一応まだ更新はします。ただ単に今亀更新なだけです、すみません汗 ですが、サイトへの移行が終わればどうするかわかりません。でも現在としてはまだ更新いたします。 (2020年10月29日 21時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:江 | 作成日時:2020年5月21日 15時