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「じいちゃんと父さんの大切な人が帰ってくる？？」
「はい。しかしその人物が誰なのか我々には伝えて貰えず…
ただもてなしの準備だけせよ、と」
「へぇ、そんなことになってたんだ…
なんか忙しそうにしてたから中々聞くに聞けなくてさ」
「左様でしたか」
でも、大切な人って誰？？とやはりリクオも同じ疑問を抱いたようで、自分の記憶の中の思い当たる節を探している様子
「恐らくリクオ様はご存知ない方かと思いますぞ」
「え？そうなの？」
「はい。先程拙者も総大将にそのことを伺いましたが、口ぶりからしてその者は随分と久しくここへ帰ってこられる様子でした。
何十年、もしくは何百年といった単位でしょうな」
「うん、僕が知るわけないよねそんなの」
産まれる前の話だしそれ！と言いたげなリクオの笑顔に鴉天狗はクスリと笑った
「恐らくその方を総大将や鯉伴様に紹介していただけますでしょうから、リクオ様も何かご挨拶でも考えていたらいかがです？」
「え？いやでも…どんな人かも分からないからなぁ」
「まぁ、確かにそうですよね。
私も総大将に先程私はその方を知っていると言われたのですが全く思い当たる節がないんです」
「…鴉天狗が？？」
奴良組のことについて全て頭に叩き込んでいる鴉天狗が？
祖父の代からずっとお目付け役を担ってきたこの鴉天狗が？
リクオは思わずそう心の中で言う
「はい。ですから一体誰なのかと先程から記憶の中を探ってはいるんですが…」
「思い当たらないってことか」
「そうなのです」
「…頑なに名前を明かさないのはなんでなんだろ？
父さんのもじいちゃんも」
「多分その方が面白いとお考えなのでしょう、あのお二人の事ですから」
そういう愉快犯なところはさすが親子、そっくりですな。と鴉天狗は軽い毒を吐きリクオはアハハッと明るく笑った
「確かに父さんたちそういう所あるよね！」
「まぁ、そういう事ですからリクオ様も夜の時は綺麗な着物でも着て出てくればよろしいかと」
「うん、わかったよ」
「それでは拙者はこれにて」
「うん。お勤め頑張って」
「はい」
こうして奴良組は、夜のその宴の為に準備を進めるのであった
(あ、じいちゃっ………ん)
(…………なんじゃその変な区切り方は)
(やっぱその姿変！！)
(なにィ！？こっちが本当の姿なんじゃぞ！？)
(夜の僕に似すぎてて変なんだもん！)
(お前が似とるんじゃバカタレ！！)
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江(プロフ) - 紅葉さん» こちらこそありがとうございます！待ち望んでいただいてるようで嬉しいです。更新頑張ります！ (2020年11月12日 18時) (
レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - MAREさん» ありがとうございます！頑張りますね！ (2020年11月12日 18時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます！早く遠野編や京都編なども読んでみたいです。これからも更新頑張ってください！ (2020年11月6日 20時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 更新まってましたー！更新ありがとうございます(o^-^)これからもゆっくり頑張って下さい！応援してます〜！ (2020年11月6日 18時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - あいねこさん» いえ、一応まだ更新はします。ただ単に今亀更新なだけです、すみません汗 ですが、サイトへの移行が終わればどうするかわかりません。でも現在としてはまだ更新いたします。 (2020年10月29日 21時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年5月21日 15時
