7「…うん。かえる」 ページ7
「A、もう帰らないと母さんが心配してるよ？」
奏と藍と剣道の事や、大阪での思い出話などをしていたら
いつの間にか医者と話していた父親が帰ってきた。
「おとうさん…あとちょっとだけ。」
「だーめ。」
甘えるような目つきで上目がちにお願いしても父には勝てないようで。
中腰になって頭を撫でてくる父親を、片目をつぶって見上げた。
「…A、ほら帰り？ 母さんも心配してるってさ。」
「はーい…。おにいちゃんまたね！」
奏に言われてしまったら帰るしかないだろう、すこししょんぼりとした気持ちで、奏に手を振った。
それを見た藍がじっとりとした目でAの事を見てから、口を開いた。
「おれには？」
「あー。らんもばいばい！」
「うん、ばいばい。」
手を振られて嬉しそうに笑った藍も手を振った。
「…大日本くんは、家どこなの？ 送ろうか？」
父親が藍の目をしっかり見ながら、視線を合わせる為にしゃがみこんだ。
「…××し○○の〇ちょーめ。」
そんな父親に動揺し、恐る恐ると言った感じに口を開いた藍に、父親はあぁ、ともらした。
「あ！ らんもそこなん？ Aんちもそこやで。」
Aの言葉に父親は横でコクリと頷いた。
「じゃあ、車で来たから大日本くん送るよ。乗っていって。」
「…でも、」
少し視線をさ迷わせてから、困ったように口を開いた。
「いいよ、気にしないで。いつも奏と話してて楽しそうにしてたから。大日本くんの事は知ってて、お母さんとも知り合いなんだ。」
父親は流石に家までは知らなかったけどねと軽く笑う。
「…ありがとうございます。」
「わーい！ らんもいっしょにかえれんの？ やった。」
藍の手を取ってはしゃぐ。
「…うん。かえる。」
藍はAの手を握り返した。
・
「おれのいえはあそこ。」
藍が指差したさきにある家は、塗装が白一色のシンプルな外観の一戸建て。
「ねー、おとうさんAのいえってどれ？」
「大日本くんの家の隣だよ。」
父親はいやぁ、まさか隣やったなんて。と言いながら、また軽く笑う。
「らん！ となりやって！ それやったらまいにちてあわせできるやん！」
ht「…うん！」
嬉しそうにするAと藍。
「じゃーね！」
手を思いっきり振って家に入っていった。
8「はやくどーじょーいこーよ！」→←6「ここが、とーきょー？」
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狐(プロフ) - いえいえ！！いいですよ。頑張ってください！！ (2020年1月21日 19時) (
レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - 狐さん» コメントありがとうございます！！すみません！コメント書いて頂いていたのに気づいてなくて全く返信出来てなかったです…申し訳ございません…。そういってもらえて嬉しいです！！最近は更新さぼってましたがまた頑張らさせて頂きます！！ (2020年1月21日 19時) (レス) id: 803ceaac19 (このIDを非表示/違反報告)
狐(プロフ) - 投稿楽しみです！頑張ってください！ (2019年11月15日 21時) (レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - sさん» コメントありがとうございます！楽しみに待っていたなんて…そんな嬉しいお言葉ありがとうございます！更新頑張りたいです!! (2018年8月17日 19時) (レス) id: 86d5cb8b54 (このIDを非表示/違反報告)
s - 更新ありがとうございます！ずっと楽しみに待ってました！これからも頑張ってください！！ (2018年8月17日 18時) (レス) id: 99d96b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
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