25.「これにて失礼。」 ページ25
em「…それなら大丈夫ですよ。Aさんはスポーツ推薦という事なので。」
スポーツ推薦…?
中学の時に何か熱を出してスポーツをやってた記憶は無い、なのに何でスポーツ推薦…?
em「不思議そうな顔をしてらっしゃいますね。」
「…はい、中学では推薦される程の目立った成績を残した覚えは無いので…。」
em「…小学校の事を覚えてらっしゃいますか?」
生憎小さい時の記憶はあまり残ってない。
なので、首を横に振ると見ル野さんは少し悲しそうな顔をしてから、また話し始めた。
em「…Aさんは、幼い女の子ながらも子供剣道大会の優勝を何度もしてらっしゃったのです。1度は世界一になったこともあるくらいですよ。そこをおとう…失礼、理事長がこの子をうちの学校に入れると言いまして…。」
はえー、そんな昔の事をよく覚えてるなと思いながら、見ル野さんの話に相槌を打ってた。
em「だから、スポーツ推薦なのです。…すみません、もうこんな時間なのでお暇させていただきますね。Aさんの公式な入学日は、明後日となっておりますがご要望によって変えることも出来ますので、ご自由に。」
em「では、長居させてもらいましたが、これにて失礼。ありがとうございました。」
見ル野さんは、丁寧なお辞儀をした後家から出ていった。
.
「はーっ、疲れた〜」
最近あまり知らない年上の人と話す事も無かったので、久しぶりに疲れた気がした。
お母さんがニヤニヤしながら、こっちを見てるので、しょうがなく話しかけてあげる。
「何?」
「笑斗くん、カッコよかったじゃないの。惚れた?」
これだから、お母さんの突拍子も無いような発言には驚く。
「別に、流石に何歳も年上の教師には惚れないかな。」
そう言えば、お母さんは目を丸くしてから笑ってた。
「あはは。Aったら、もしかして笑斗くんの事を40代とかそこら辺だと思ってるの?」
あの落ち着きぶりから、それくらいかなとは思ってたので、頷くとお母さんはさっきより激しく笑ってた。
「失礼ねぇ、笑斗くんはあなたより少し年上の18歳よ?」
「え、えーーー!?」
お母さんからの衝撃的な告白には、思わず大声を上げてしまい、咄嗟に口を覆った。
「ほ、ほゆと?」
口をモゴモゴさせながら聞く。
「そうよー?だから、恋してもOKなのよ!お母さんはいいと思うけどね」
お母さんの変な言葉は無視して、話をする。
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狐(プロフ) - いえいえ!!いいですよ。頑張ってください!! (2020年1月21日 19時) (レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - 狐さん» コメントありがとうございます!!すみません!コメント書いて頂いていたのに気づいてなくて全く返信出来てなかったです…申し訳ございません…。そういってもらえて嬉しいです!!最近は更新さぼってましたがまた頑張らさせて頂きます!! (2020年1月21日 19時) (レス) id: 803ceaac19 (このIDを非表示/違反報告)
狐(プロフ) - 投稿楽しみです!頑張ってください! (2019年11月15日 21時) (レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - sさん» コメントありがとうございます!楽しみに待っていたなんて…そんな嬉しいお言葉ありがとうございます!更新頑張りたいです!! (2018年8月17日 19時) (レス) id: 86d5cb8b54 (このIDを非表示/違反報告)
s - 更新ありがとうございます!ずっと楽しみに待ってました!これからも頑張ってください!! (2018年8月17日 18時) (レス) id: 99d96b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
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