3「もうかかわらんとってくれる？」 ページ3
「あ、また威能が来たぞーっ！」
「なんでまだこれるんやろうなぁ。」
小学校に着けばすぐにゾムは、昨日のいかにも昭和のガキ大将というような少年と、背丈が低く髪型が個性的な少年に絡まれた。
「ひぇ、ご、ごめんなさい…。」
ゾムの口からは、震えた声が漏れだした。
白いシャツの裾を握りながら、下を向き必死に涙を堪えている。
「あんたら、なんでまたやっとんねん！ ころすぞ！」
そこに颯爽とヒーローの様に登場したAを見てゾムは目を輝かせた。
竹刀を握りながらガキ大将らを威嚇する。
「ひぇ、Aがきた！」
ちゃっかりとガキ大将の後ろに隠れた背丈が低い少年は、Aを指差す。
「まえからおもっててんけど、Aのことかってになまえでよばんといてくれる？」
Aはガキ大将らに冷たい視線を送ると、ガキ大将らは小さく悲鳴をあげながら身を寄せ合って震えた。
「は、はい！ ぐ、軍神様！」
昨日の恐怖からか年下の子を様付けで呼ぶガキ大将。
ガキ大将が、年下の少女を様付けで呼ぶとすぐに噂は広がった。
・
「お、おい。みたかあれ。」
「あれってなんやねん。」
「ガキ大将が、ある女の子のことを様付けで呼んでんて！」
「え？ それ誰なん？」
「軍神さん。」
「それやったら納得やわ。軍神さんってジュニア剣道大会で女子で初めて優勝した子やろ？」
「怖いよなぁ。」
・
「あ、それからさぁ。きょーちゃんにもうかかわらんとってくれる？」
「は、はい！ わかりました。軍神様！」
ガキ大将らは言うが早いが、その場から蜘蛛の子を散らしたように逃げて行った。
「ほら、ぞむ。もうだいじょーぶやで？」
ゾムに微笑みかけて、手を差し出す。
「うぇ、Aちゃぁん。…ありがとね。」
涙目になりながらゾムは、Aに抱き着いて喜ぶ。
「えへへ。なんかあったらAにすぐいうんやで？」
「うん！」
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狐(プロフ) - いえいえ！！いいですよ。頑張ってください！！ (2020年1月21日 19時) (
レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - 狐さん» コメントありがとうございます！！すみません！コメント書いて頂いていたのに気づいてなくて全く返信出来てなかったです…申し訳ございません…。そういってもらえて嬉しいです！！最近は更新さぼってましたがまた頑張らさせて頂きます！！ (2020年1月21日 19時) (レス) id: 803ceaac19 (このIDを非表示/違反報告)
狐(プロフ) - 投稿楽しみです！頑張ってください！ (2019年11月15日 21時) (レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - sさん» コメントありがとうございます！楽しみに待っていたなんて…そんな嬉しいお言葉ありがとうございます！更新頑張りたいです!! (2018年8月17日 19時) (レス) id: 86d5cb8b54 (このIDを非表示/違反報告)
s - 更新ありがとうございます！ずっと楽しみに待ってました！これからも頑張ってください！！ (2018年8月17日 18時) (レス) id: 99d96b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
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