16.「引っ越しするの？」 ページ16
中学校生活にも大分慣れてきた中学2年の始めに、ひとらんを迎えに行ったときに衝撃の事実を聞いてしまった。
何と、ひとらんは引っ越しするらしい。
「ちょ、ひとらん。それほんまなん?!」
ht「わっ!…驚くからいきなり出てこないでって言ったじゃん…」
「ごめん!引っ越しするの?」
そう言えば、ひとらんは少し暗い顔になった。
ht「あ、聞いたんだ。で、そのことで話したい事があるんだけど…今大丈夫?」
そう言われたので、頷けば腕を掴まれて近くの路地裏に連れてかれた。
ht「…俺たち別れよ?」
「え?な、なんて?」
ht「別れよ。遠距離って辛いって聞いたし…。俺Aに辛い思いさせたくないから。俺と別れて東京でまた新しい彼氏でも作って幸せになって」
冷静に言うひとらんを見て、少し悲しくなる。
「…ひとらんは、別れてもいいの?」
ht「Aが幸せになるんだったら」
そう静かに言い放つ彼を見て、本当に相思相愛だったのかなとまで思ってしまう。
「そうじゃなくて…!ひとらん自身の気持ちを聞いてんねん!私のことは置いといて」
ht「…別れた方が良いと思う。多分Aは好きって気持ちを勘違いしてるんだと思う。」
「してない!私はちゃんとひとらんの事好きだよ!!」
そう言ってもひとらんは首を横に振る。
ht「…だって俺母さんから聞いたよ?Aが告白してくれる前、俺の寝顔見て、それでって…それって多分、友達に対して可愛い、好き!って事を愛情だと誤解してただけだよ。」
「そんな事ない!…って自信満々に言えたら良いのになぁ」
正直ひとらんの意見に同意してしまう部分もある。
本当に、私がひとらんに抱いていたあの『好き』の感情は、恋の方か友の方としてどうなのかと言われてしまえば、何も言えない。
ht「あれは、幼馴染の延長線みたいなものだったんだよ」
「…そ、うかもね」
今までの様に、ひとらんにはっきり別れたくないと言えない。
もし私が、恋の方で好きだとしても最後くらい、引き留めたり、我儘を言って迷惑を掛けたくない。
そう思って、今度はくしゃくしゃになった顔を笑顔にして、改めてひとらんに向き合った。
「…ばいばい!ひとらんも大阪で新しい彼女作って、幸せになってね!!」
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狐(プロフ) - いえいえ！！いいですよ。頑張ってください！！ (2020年1月21日 19時) (
レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - 狐さん» コメントありがとうございます！！すみません！コメント書いて頂いていたのに気づいてなくて全く返信出来てなかったです…申し訳ございません…。そういってもらえて嬉しいです！！最近は更新さぼってましたがまた頑張らさせて頂きます！！ (2020年1月21日 19時) (レス) id: 803ceaac19 (このIDを非表示/違反報告)
狐(プロフ) - 投稿楽しみです！頑張ってください！ (2019年11月15日 21時) (レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - sさん» コメントありがとうございます！楽しみに待っていたなんて…そんな嬉しいお言葉ありがとうございます！更新頑張りたいです!! (2018年8月17日 19時) (レス) id: 86d5cb8b54 (このIDを非表示/違反報告)
s - 更新ありがとうございます！ずっと楽しみに待ってました！これからも頑張ってください！！ (2018年8月17日 18時) (レス) id: 99d96b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
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