水流少女のヒーローアカデミア (ページ49)

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『(ここは…！？)』

視界が晴れると、Aの目に映ったのは

土砂崩れのようなエリアだった

『(しかも落ちてる！なんとか着地しないと！)』

Aは急いでペットボトルを開け、水を振りまき

『水流拘束(ウォーターロック)！！』

自分を水の中に閉じ込め、着地の衝撃を和らげた

『なんとか着地できましたね、早く皆と合流しませんと！』

すると、後ろから笑い声が聞こえる

｢ひゃほー！来たぜ来たぜ雄英生！！｣

「しかも女だぜ！痛めつけるのが惜しいぜぇ！」

｢まだ若いのに殺されるとはお嬢ちゃんも運が悪いなぁ！！｣

『そうですか、随分と舐めてくれますね

いいですよ、女を甘く見たら、

足元、すくわれますよ』

｢はは！調子に乗ってられんのも今の内だぜ！やれぇ！！｣

その声を合図に、周りの敵達はAに向かってきた

しかし、Aには楽勝だった

『あっけなかったですね、大の大人が女の子供にやられるなんて

情けないと思っていませんか？』

気が付けば、周りの敵は倒されていた

『(それにしても敵連合っていう割には、雑魚ばかり…

これでオールマイトを倒せるとは思えない…

もしかして中央にいたあの手だらけの敵…

あいつが倒す鍵をもっているのかしら？)』

すると、またしても敵が出てくる

『どうしましょう、あまり水を使いたくありませんが』

と次の攻撃の構えをしようとするが

突然冷気がきたかと思えば足場が氷で凍っていた

轟「お前もここに飛ばされてたのか」

『轟君！？』

轟「向こうで気絶してる敵を見かけたが、お前がやったのか」

『えぇ、やむを得ない状況でしたので

ところで轟君、何か情報はありませんか？』

轟「それは今から話を聞き出そうとしている」

轟君はそう言うと敵の一人に近づく

轟「なぁ、このままじゃアンタらジワジワと身体が壊死していくわけなんだが……

俺もヒーロー志望、そんなひでぇことはなるべく避けたい

あのオールマイトを殺れるっつー根拠、策ってなんだ」

轟君は脅すように氷の出る右手を敵に向ける

『(轟君、それはあまりにもヒーローとは思えない行動です…)』

それを恐れた敵はあっさりと目的を吐いたのだ