3話 ページ4
五「あれ?まだ残ってんの?」
あいつだ。
夏「悟、お前どこに行ってたんだ。予定だと昼過ぎに任務から戻ってていいはずだが?彼女に一年の授業を任せて」
五「いやー、ちょっと野暮用があってね」
野暮用、ですか。
確かに、任務帰りならもうちょっと疲れてていい筈なのにすこぶる元気そうに見え、明らかに男性が付けていてはちょっと不思議な女性物の香水の匂いがする。
夏油さんも薄々気付いているようだが私を気にして横目で何度か見てくる。
貴「夏油さん、私は気にしていません。
伏黒君達もちゃんと授業を受けてくださいました。
五条さんが普段から“しっかり”授業を”してくれてない“のが分かりましたし、それに三人と一緒に楽しい一日を過ごせましたので」
五条の顔を見ると目隠ししてるが怒っているのがすぐに分かった。
夏油さんは少し狼狽えながら「そう、か」とフォローをくれた、しかし。
五「ねぇ、少しはいい報告とかしてくれないわけ?
恵達が悲しんでた、とか」
貴「私は良い報告だと思いますよ?もしかしたら、貴方の代わりに私が担任になったりして」
五「今のお前の姿を恵達に見せたらどんな反応するんだろうね、絶対絶望するよ。
優しくて、生徒思いのAがこんな“生意気”で”腹黒“な姿をしてるのを」
この後、学長が教員室へとやって来た。
電気がついてるのが怪しいと思い見回りがてら来た、という事だった。無論、私達が言い合っている声が聞こえたらしく、注意を受けその場で解散したのだった。
9人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒雀 | 作成日時:2021年1月15日 17時