初恋 (ページ10)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:17,630 hit

＿＿１０ページ10

_

" 今度、ご飯奢らせてください "

と言う蓮くんからのLINEに

" 楽しみにしてるね " と返事をする。

「二次会、行かないの？」

耳元でそんな声が聞こえる。

分かるの。その声だけで。

ねぇ、なんで貴方は私に話しかけたの？

もう戻れなくなるのに＿＿＿＿＿＿＿＿

『えっ．．．』

振り向けばそこに居たのは登坂広臣だった。

広「Aちゃん飲んでなくない？」

急に名前を呼ばれてびっくりする。

あたかも初めから隣を歩いてました

みたいな顔して話しかけてくる広臣くん。

『っ、私の名前知ってるんですね．．．』

広「知ってるよ、同じクラスだったじゃん」

口元に手を当ててクスクス笑う広臣くんは

画面越しで見るよりも可愛くて困る。

広「ねぇ、家で二次会しない？」

肩を組んで少し屈む広臣くんと目線が同じになる。

緊張しすぎて何も言えないでいると、

広「このあと、用事あるの．．．？」

広臣くんがちょっと悲しそうな顔で言うから

『．．．あたしで良ければぜひ』

貴方の誘いに乗ってしまった。

もう引き返せない。

でも、私は

" 三代目J Soul Brothers " の " 登坂広臣 " とは

【アーティスト】と【ファン】の関係でいたいから

貴方を好きだった自分を隠して

知らないふりをして貴方とかかわるの＿＿＿＿＿＿＿＿

ねぇ、貴方を好きになったことが私の始まりなんだよ。

I want to touch you .