8話 ページ9
ルフィは、心底嬉しそうな顔をして腕を突き上げた。
「やったァ！！
仲間になってくれんのかよ！！」
「わかったらさっさとこの縄解け！！」
私達が縄を解くのに苦戦していると、海兵達の驚きの声が聞こえてきた。
「あいつら…
何だ…！！」
「銃弾が効かないうえに、弾き返しやがった…！」
「ありゃただの人間じゃねェぞ…
あのガキ共…！！
噂に聞く『悪魔の実シリーズ』の何かを食いやがったに違いねェ！」
あらぁ、さすが大佐。
よくわかってらっしゃるわ。
「…あの海の秘宝を！？」
「まさか…じゃあ今の能力は悪魔の…！！」
能力者を初めて見るようじゃ、海軍なんかやっていけないんじゃないの？
まぁ、ここは
「大佐、あいつゾロの縄を！！」
「解かせるな！！」
ここで海軍も強行突破に出た。
「銃が駄目なら斬り殺せ！！！」
「「お…うおおお」」
縄…かったっ…！！
ん？ちょっとまてよ？
「私ナイフあったわ」
「「早く言えよ！！」」
私の武器、ナイフでした……
太もものホルダーから取り出し、サッと縄を斬った。
「あっ斬れたよー」
「もう片方も斬れよ！！」
すかさずゾロのツッコミ。
それくらいわかってますぅー。
「ゾロさん、ルフィさん、ミオさん、危ないっ！！！」
いつの間にか目覚めたコビーが、何だこの状況と言うように叫んだ。
「切ったよ！ルフィ早く刀！！」
「おうっ！！」
「おれに逆らう奴ァ、全員死刑だァ！！」
ガキン！！
刀で襲ってくる何人もの海兵を、三刀を使ったゾロが一気に止めた。
「ロ…ロロノア・ゾロ……！！」
「おーーっ！かっこいいっ！！」
「てめェらじっとしてろ。
動くと斬るぜ」
この一言で、海兵は氷のように動かなくなった。
ゾロの言葉の破壊力よ……
「海賊にはなってやるよ…
約束だ！！
だがいいか！！おれには野望がある！！！
世界一の剣豪になる事だ！！！
こうなったら名前の浄不浄もいってられねェ！
悪名だろうが何だろうが、おれの名を世界中に轟かせてやる！！
さそったのはてめェだ！
野望を断念する様な事があったら、その時は腹切っておれにわびろ！！！！」
するとルフィは、ニカッと笑って言った。
「いいねぇ世界一の剣豪！！
海賊王の仲間なら、それくらいなってもらわないとおれが困る！！！」
「ケッ、言うね」
あとはこいつらを、片付けるだけ！！
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作者名：ゆるだら | 作成日時：2020年3月22日 0時
