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すぐ近くから数人が歩いてくる足音と話し声が聞こえてきた。
お昼休みにこんな所に人が来るなんて思っていなくて、お互い驚いて音のする方を振り返る。
見れば、女子生徒が数人こちらに向かって歩いてきていた。
『あ…』
勝手に体が拒否反応を起こした。
この場にいちゃいけないって。
ここから離れないと。
京谷さんの隣から。
_私といたら変な噂立ちますよ?
さっき行った言葉が、自分に跳ね返る。
ダメだ。
あの人達が私の事を知ってるか、なんて知らないけど
それでもこれ以上、誰にも迷惑かけるわけにはいかなかった。
心臓が痛いぐらい悲鳴をあげて、自分を焦らす。
離れないと。動かないと。って思うのに体が固まって動かない。
脳裏に浮かぶのはクラスメイトから向けられた、あの軽蔑するような視線だった。
あの視線が私の体をこわばらせていく。
動け。離れろ。ここから。早く。
視界がスローモーションのように流れていく。
少しずつ少しずつ近づいてくる女子生徒達。
もう少しで、彼女達の視線に私達が映るところだった。
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にゃんたろう(プロフ) - 更新まってます、、! (2月22日 12時) (レス) @page44 id: b90ce20b9b (このIDを非表示/違反報告)
natsumican(プロフ) - 更新待っています! (2022年10月23日 1時) (レス) @page44 id: c767698059 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 続き待ってます! (2022年9月25日 16時) (レス) id: eb8cebab9c (このIDを非表示/違反報告)
はるる - 続き待ってます (2022年8月11日 7時) (レス) @page44 id: b2f736a6cd (このIDを非表示/違反報告)
明 - 続きお恵みください (2022年7月31日 23時) (レス) id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hiro | 作成日時:2020年9月28日 8時