検索窓
今日:49 hit、昨日:36 hit、合計:591,906 hit

3204.【4】 ページ4

[和side]

あらしを2階で待たせたまま
ジュースを取りにいって戻ってきたら
シロクマのぬいぐるみに噛み付いて振り回していて…

いつもは、こういうことはしない子なのに…って。

潤「鼻に傷が付くじゃんかよ!」

「クゥーン…」

シロクマの鼻はプラスチックで出来ているから
噛み付けば傷が付いてしまう。

すごい剣幕で怒る潤に、あらしは一瞬ビクッとして
でもすぐに悲しそうな顔で「クゥーン…」って
鳴いた。

「寂しかったの?」

「…」

「シロクマが潤に大事にされてたから?」

「…」

もちろんあらしは俺の質問には答えないけど…

潤「そっか、ごめん。お前のこと邪険にしたわ…」

「クゥーン…」

潤は思い当たることがあったみたいで…

潤「おいで、あらし。…ごめんな?」

「クゥーン…」

ベッドに座って、あらしのことをそっと抱いた。

あらしは賢いから、きっとヤキモチ妬いたんだね。

でも、普段は怒らない潤がすごく怒ったことで
シロクマがどれほど大切なものなのか分かったん
だと思う。

『ごめんなさい』って言うみたいに、何度も
鼻を鳴らして、潤に甘えていた。


[あらしside]

いつもは やさしい じゅんが、すっごくおこるから
びっくり。

でも、すっごく だいじなんだって わかった。

それに じゅんは なんども 「あらしのことも
すっごく大事なんだよ」って いってくれた。

それから「このシロクマは雅にぃが買ってくれた
特別なものなんだよ」って おしえてくれたんだ。

そんなに だいじなものを ぼくは やっつけて
しまった…

「クゥーン…」

ごめんなさい…

やぶけてないかな?

よごれてないかな?

まだ ちゃんと ふわふわしてる?

なんども なんども あやまったら じゅんは
「俺のがごめん」って やさしく あたまを
なでてくれた。

わるいことを したのは ぼくなのに…

和「…ふふ、大丈夫。あらしは知らなかったん
だもんね」

潤「そうそう。もう怒ってないよ」

「クゥーン…」

ふたりが すごく やさしいから なみだが
でてきちゃうよ…

それからぼくは しろくまに こっそり
あやまった。

『だいじに されて しあわせだね。
ぼくも とっても しあわせだよ』って おはなし
したんだ。

じゅんが しろくまにばっかり やさしくすると
やっぱりすこし やきもちを やいちゃうけど…

潤「ペット部門ではお前が一番だよ!笑」

「ウォンッ!」

じゅんは そういって くれる。

END

3205.【雅にぃの痙攣と失禁】→←3203.【3】



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (621 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4835人がお気に入り
設定タグ: , 家族 , 病系
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2020年3月16日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。