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[雅にぃside]

智にぃが隣で
「感慨深いなぁ…」なんて呟くから、翔にぃも俺も
色々と思い出しちゃったよ。笑

潤がさ「最近、和がすごく調子いいから今回の
公式戦は、コーチがメンバー入りさせてくれるかも
しれないんだよ!」って話してたんだ。

和は病気のこともあるし、当日のその時になって
みないと試合に出られるかの判断がつかない。

でも潤の話を聞いて、俺ら兄は『出れるといいな』
って願っていたから。

翔「すげぇ、上手くなってんじゃん、あいつ!」

「ほんとだねぇ〜!」

智「もともと運動神経いいからなぁ〜」

「だね!!」

和は持ち前の運動神経の良さと、冷静な判断力を
存分にプレーにいかしてる。

周りをよく見てるから、スッと動けるんだろうね。

後半戦の終盤。

なんとか1点獲りたいから、どっちのチームも必死。

終了が間近に迫った時…

翔「あ、潤!!」

「いけー!」

智「がんばれぇ〜」

ボールを受け取った潤が、相手チームを交わして
ゴールの近くまで一気に迫った。

そこからボールは潤のキックで、さらにゴール前で
待機していた和のところへ。

宙に浮いたボールを和がゴールに向かってキック…

「いけっ…頼む…」

ピーッ!!

ゴールが決まったことを知らせる合図。

『やったぁ!!』

グラウンドは大盛り上がり。

和は潤とハイタッチをして、それからチームメイト
とかコーチとか。

翔「すげぇな、あいつ。いつの間にあんな技、
出来るようになったの?」

智「ほんとだねぇ〜、すごすぎる!」

「ヤバイよ!マジですごい!!」

和のシュートは本当にカッコよく決まっていた。

潤からのパスのタイミングもピッタリだったん
だろうね。

さすが双子。

ニコニコしながら俺らにも手を振ってきたら、3人で
振り返す。

チームメイト達に囲まれて、肩を抱かれている和は
本当に幸せそうに笑っていて…

翔「フットサルチームに所属できてよかった…」

智「ん、そうだねぇ」

「ほんと、いい笑顔」

俺らが引き出せる和の魅力とか笑顔とかとは、また
違うもんね。

病気のことはもちろん心配だけど、どんどん外の
世界に出してあげたい。

こんなに楽しそうに、元気にね…活動してるん
だもん。

やっぱり外部からの刺激って特別なものがあると
思うんだ。

『カンパーイ!!』

その夜はもちろん、双子の活躍とチームの勝利を
祝して、家で乾杯した。

双子の成長を改めて感じる良い機会になった。

和の上達にもカンパーイ!!

END

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作者名: | 作成日時:2019年3月25日 20時

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