2784.【みんな揃って胃腸炎】 ページ34
［翔にぃside］
みんなで楽しく新年を
迎えてから2週間くらい。
和「…っ、お腹、いたい…」
潤「…ん、ん…飲みたく、ない…」
双子が揃って体調を崩した。
和室に移動して昨夜から3人で看病しているけれど…
「まさ？体調悪いんじゃない？」
雅「あひゃ…バレた？笑」
和室から出てきてバフッとソファーに座り込んだ
雅紀はさっきから顔色が悪くって。
双子の看病を一生懸命にしてくれてたけど、気に
なってたんだ…
「…熱？」
雅「ひゃっ…冷た…」
「だいぶ熱いな…」
額に手を当てたら俺の手が冷たいって。
そう感じるってことは雅紀の体がそれだけ熱いって
ことだなって。
「お腹痛かったりは？」
雅「今んとこ大丈夫」
「うつるもんな…胃腸炎かもね…」
雅「…マジか」
双子は胃腸炎って診断されてる。
まぁ、俺が診断したんだけど。笑
多分、雅紀もだね。
「軽く診せてもらっていい？寝るの和室でいい？」
雅「…ん、大変な時にごめんね？」
「ばか…笑。そんなこと気にしなくていいの」
雅「んふ…ありがとう」
結構辛いんだと思うんだよね。
いつもの活気もないし、笑顔も無理矢理って
感じがする。
「辛かったら、目閉じてていいよ。寝ちゃっても
いいし」
雅「…ん、そうさせてもらう、ね…」
布団に寝かせて声を掛けたら、すぐに目を閉じて
動かなくなった。
軽く診察したら、体温は思っていたより高いし
お腹の動きも活発。
しばらくしたら、嘔吐とか下痢の症状が出てくるん
じゃないかな…って。
やっぱり胃腸炎ぽいね…
スーパーに買い物に出掛けてくれている智にぃに
電話してそれを伝えて、買う物を色々と追加する。
3人もダウンだと色々忙しいから、おかゆも
レトルトでいいか…とかね。笑
「スポーツドリンク箱買いしてくよ。笑」って。
荷物いっぱいだから、ガレージまで迎えに行ったら
なんか…ね、感じる。
「もしかして智にぃも具合悪い？」
智「いや、俺は大丈夫だよ」
「ほんと？顔色悪いけど？」
わざとらしく顔を覗き込んだらパッと背けて
「大丈夫だよ〜」って。
ほんとかよ。笑
どう考えても具合悪そうだから、双子の看病してる
隙をついてピピッと。
38.6℃…
「ほら、熱あるじゃん」
智「んぅ…やめてよ、もう…」
「自覚あったくせに。笑」
智「…」
口を尖らせて「んぅ…」って拗ねてる。
勝手に計られたことが気に入らなかったらしい。
「正直に言わないからでしょ？笑」
智「だって…」
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作者名：空
| 作成日時：2017年11月17日 22時
