5人で生きてゆく…part56 (ページ1)

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2751.【末っ子から見る真ん中っ子】ページ1

［潤side］

5人での夕食後、
和とゲームを楽しむ。

「なんか、また上手くなってない？」

和「そう？笑」

「ぜってぇ上手くなってる！」

和はトボけてるけど、数日学校を休んでいたから
その時に練習したんだろうな…と。笑

まぁ今回は、少しだけ体が怠くて休んでたから
ゲームもできたんだろうけど。

俺としては体調不良で苦しくて唸ってるより、
ゲームするくらいの余裕がある方が嬉しいしね。

和「ボス俺やる！」

「ん、頼んだ！笑」

和にコントローラーを託す。

飲み物でも飲もっかなぁ～…と、ふとキッチンの
方を見れば、カウンターに座った智にぃと翔にぃが
呑みながら話をしていて。

そういえば、食後に2人で話してることって
よくある光景だな…って。

俺と和はゲームしたり、宿題やったりして過ごす
ことが多いしな…

あれ…雅にぃは？

2対2で分かれていたことに気が付いて、雅にぃの
姿を探すと、和室であらしのブラッシングを
していた。

優しい笑顔を浮かべて話し掛けながら…

この状況、雅にぃはどう思っているんだろう…って
気になった。

智にぃと翔にぃはよく2人で話しているし、翔にぃは
仕事のことを智にぃに相談したり。

そんな姿をよく見掛ける。

俺は和と一緒にいることが、やっぱりなんだかんだ
多いし。

雅にぃは…？

ちょっと考えてみたけど、雅にぃと誰かが2人って
イメージはあんまりなくて。

そのこと、どう思っているのかな…って。

俺がもし、雅にぃの立場だったら…？

今みたいに甘えられるのかな。

寂しいって思わないかな。

とかとか、色んなこと考えちゃう。

雅にぃって、俺らが生まれる前までは長いこと
3兄弟の末っ子として育ってきたし。

末っ子から急に真ん中っ子になって、実際は
どう思ってるのかな～…なんてね。

俺が、もし今末っ子ではなくなったら…

きっとグレると思う。

もっと俺を見てくれ～って。笑

「ねぇ…和はさ、どう思う？」

和「真ん中っ子ねぇ…どうなのかな…」

翌日の夜、風呂で和にちょこっと聞いてみる。

和「雅にぃには合ってると思うけど…」

「そうなのかな…。末っ子から真ん中っ子になって
どう思ったのかな…って」

和「ん～…どうなんだろうね。俺なら末っ子の
ままでいたいって思うかも」

「だよね…俺もそうかも」

雅にぃはどう思っているんだろう…

上の2人とも上手く付き合っているし、和と俺らとも
いっぱい遊んで、いっぱいバカやってくれて。

でも、なんか…モヤモヤする。