2637.【4】 ページ37
［翔にぃside］
「ねぇねぇ、あのね？」
って雅紀がやってきて、潤のことを教えてくれた。
智「そっか…トラウマか…」
「泣き叫ぶ声聞くの、辛かったんだ…」
可哀想なことしちゃったなって反省。
トントントン…
謝りたくて部屋にお邪魔した。
「じゅん…ごめんな？」
潤「聞いたの？」
「ん、全部聞いた。お前のこと責めてごめん」
潤「…んーん。言わなかった俺が悪いから…」
「…ごめん」
ベッドに並んで座ったら、俯いて目を潤ませて…
だからガシッと抱き寄せて頭を撫でる。
「恐い時は教えて？一人じゃ辛いだろ？」
潤「…ん」
コクン…
小さく頷いた潤は「ほんとは…和のところに
居たい」って。
「そーだよな。傍にいたいよな」
潤「…ん」
「一緒にいこうか。恐くなったら無理しないで
一旦出て、会いたくなったらまたいけばいいよ」
潤「…ん、そうする」
不安そうな表情だけど、俺らに理解されずに
叱られていたことを考えれば、今はすごく
ラクなはず。
ほんと、可哀想なことしたな…と思うから
今日からは思いっきり甘やかしてやろうかと。
「ほら、いくぞ」
潤「…ん、いく」
俺が差し出した手を握ってくれた。
［和side］
潤「ごめんね、和…」
「んーん、。少しだけでも来てくれたら嬉しいよ。
ありがと…」
智にぃから話は聞いた。
俺の為にあまり無理をさせるのは嫌だから
「恐がってる時は傍にいてあげて」って
お願いしたんだ。
それもあるのか、にぃ達はとっても潤に
甘くって、すごい可愛がってる。
俺のベッドサイドにいる時は、必ず誰かが
肩を抱いてあげているし、何度も頭を撫でて
あげたりね。
数日して、俺の体調も良くなってきて
久しぶりにリビングに行けた。
智「かずー、リンゴ切ったよ。潤も食べる？」
潤「食べる〜」
ソファーに座った俺と潤の真ん中に智にぃ。
智「甘くて美味しいよ」
「やったぁ」
潤「おれも〜」
フォークに刺したリンゴを俺らの口に交互に
運びながら、たまに自分でも食べる智にぃは
優しい笑顔を向けてくれる。
雅「ただーいまー」
帰宅した雅にぃは真っ先にソファーまできて
潤と俺の頭をガシガシ撫でてくれて。
「リビング来れるようになってよかったな」って。
それから潤に「今日は一緒に風呂入るぞ？」って。
潤「やったぁ〜！準備してくる〜！」
雅「風呂集合な！笑」
キラキラした笑顔の潤。
風呂上がりのアイスは翔にぃの隣で食べて…
よかった、幸せそうだ。
END
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作者名：空
| 作成日時：2017年7月13日 21時
