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［和side］
翔にぃに「免疫力
落ちてるから、あんまり和室には入らないで」
って言われたから。
潤と一緒に和室の入り口に座ってるんだけど…
雅「…っ、や…、やだ、翔、にぃ…やだ」
智「大丈夫。体調どう？って」
雅にぃは翔にぃを嫌がって、手をバタバタして
払いのける。
それでも翔にぃが迫ったら、智にぃにくっ付いて
離れなくなっちゃった。
翔「もう怒ってねーから。な？」
雅「…っ、んっ、…だ、や…」
優しく声を掛けてもらっても全然ダメで…
翔「そのうち落ち着くだろうから、診察だけ
してもいい？」
智「ん、いいよ」
翔にぃはなんとも冷静だった。笑
翔「まさ？熱計るからな〜」
雅「…っ、んっ…んくっ…」
智「大丈夫。心配だから診てくれるって」
雅「…っん、いい、やだ…」
雅にぃはポロポロ泣きながら「智にぃがいい」って
縋っていく。
翔「じゃあ、智にぃに計ってもらいな」
雅「んん…、んくっ…」
結局、智にぃが検温して優しく背中をさすって。
その間に翔にぃが聴診をしていた。
雅にぃは「いやだ」って体を捩っていたけど…
翔「寝たらまた様子見にくるね」
智「ん、了解」
和室から出てきた翔にぃは「俺の説教が効き目
あり過ぎた」って反省してた。笑
［翔にぃside］
ちょっとキツく叱り過ぎたか…
寝た頃を見計らって様子を見にいったら
智にぃの腕にギュッと掴まって眠っている
雅紀の姿。
熱がかなり高いから痙攣も心配。
一応、座薬は処方してもらったけど…
「俺のせいで、ごめんね。雅紀、不安定に
なっちゃって」
智「んふふ。しょうがないよ、大丈夫」
「ありがと…」
智にぃは雅紀の手からそっと逃れて座ると、
俺の頭をポンポンと撫でてくれる。
「座薬入れてやろうかな…痙攣が」
智「そっか、心配だもんね。いいよ、
起きちゃっても。笑」
せっかく寝かせてくれたのに、座薬を入れようと
すれば、多分起きちゃうだろうから。
そんな俺の心配を、智にぃはちゃんと分かって
くれてて「また寝かせるよ」って笑う。
雅紀は熱性痙攣起こしたこともあるし
心配だから早めに対処しようかな。
智「膝曲げるね〜」
雅「ん、んん…」
智にぃが声を掛けながら準備してくれて
あとは入れるだけってなったんだけど…
雅「…ん、ん〜…しょ、にぃ、や…」
「すぐだから俺で我慢して。な？」
雅「ん…んん…」
背中に手を回してきて、俺の手を払おうとする。
涙も出てきてしまったし…
熱も高いから負担が大きい。
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作者名：空
| 作成日時：2017年7月13日 21時
