2508.【4】 ページ8
［智にぃside］
目覚めた双子は
声を合わせて何度も「パーティー台無しにして
ごめんなさい」って謝ってきた。
雅「台無しになったなんて思ってないよ。
数年経って思い返したら、良い思い出に
なってると思う」
「そうだよ、笑い話になるから大丈夫」
翔「ケーキ食べたかったら、今度買ってきて
やるから。笑」
パーティーを仕切り直そうと企画していることは
双子には内緒。
今度こそ、ほんとのサプライズってやつ。
翔「でもさ、やっぱり体が大事だから…優先させる
方法も考えていこうな？」
和潤「…ん、分かった」
翔「俺も見抜けるように、もっと頑張るわ。笑」
和潤「んぅ…それはいい。笑」
翔「はは！」
涙を拭った2人は「ふふ…」って小さく笑顔を
見せてくれて、それから眠りに落ちた。
「今度はランチパーティーにしよっかね」
雅「いいねぇ〜、唐揚げはまた作ろうね？」
翔「はいはい。笑」
双子は軽い風邪を引いただけだったけど
ちょこっと重症化しちゃったから1日だけ
学校を休んで。
和はさらに追加でもう1日。
食欲が戻るまでは少し時間がかかったけど、
翌週のフットサルには元気に出掛けて行ったから
翌日の日曜日にパーティーをすることに。
和潤「ただーいまー！」
パンッ！パーン！！
和「きゃはっ！！まただぁ〜」
潤「やったぁ〜！！くはは！」
顔を見合わせてニコニコ笑う双子が可愛くて…笑
雅紀がバルーンにガスを入れ直してくれた
ことにも気が付いて大喜び。
前回は「ハート多過ぎて気持ちわりーよ」なんて
毒を吐いていた和も「バルーンと一緒に、潤と
あらしと写真撮りたい！」って騒いで。
雅紀がカメラで何度も撮影してあげていた。
テーブルに並んだのは、双子の大好物が
挟まったハンバーガーとかポテトとか。
それから唐揚げも。
和「わーい！ケーキ♪」
潤「すげ〜！！」
大きなケーキの登場にも大喜びで。
前回はチョコレートケーキだったから
注文し直したのはショートケーキ。
翔が職場の近くで注文してくれて、双子の
似顔絵が書いてあるオーダーメイド。
マリオの格好をした和と、フットサルの
ユニホームを着た潤のイラスト。
双子は「食べるの勿体無い」って、しばらく
眺めていて、あらしにも自慢してた。
もちろん父ちゃんと母ちゃんにもね。
ちょっぴり無理をし過ぎて、一波乱あった
今回のお誕生会だったけど…
俺らにとって、双子の存在はかけがえのないもの。
生まれてきてくれてありがとう。
END
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作者名：空
| 作成日時：2017年5月4日 13時
