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［翔にぃside］
やべぇ…
先輩と智にぃがダブル…怖すぎる。
先「なに食べた？」
「…」
言えないよ…カップラーメンだけだなんて。
コーヒーだけの日もあったなんて…
何度か聞かれたけど答えられなくて、さらに
先輩の視線に耐えられなくて目を閉じる。
「夜食とまとめてカップラーメンってとこだろ」
「具合が悪くなってからはコーヒーだけって
とこか？」って先輩にあっさり当てられる。
目を閉じたまま小さく頷いたら「ばかっ」って
呟く智にぃの声が聞こえた。
「…めん、なさ、い…」
堪らなくなって目を開けて智にぃの方を見る。
智にぃの目は心なしか潤んでいるように感じる…
「…ごめん…」
申し訳なくなって声を絞り出したら「なんで
嘘なんてつくんだよ…」って。
「…ごめ、んなさ、い…」
溢れてくる涙…
先「お前が頑張り過ぎるのは、みんなの為だろ？」
「…っ、…」
先「具合が悪くなって、みんなに心配掛けたんじゃ
本末転倒だろ」
「…っ、んっ…」
先「そんなこと誰も望んでないよ。これじゃあ、
お前だって納得いかないだろ？」
「…っ、んっ、…は、い…」
先「自分でセーブしなさい」
「…は、い」
先「具合が悪くなったらすぐに言いなさい」
「…は、い」
［雅にぃside］
先生に説教されたらしく、夕方に病室に戻った時は
あんまり元気がなかった翔にぃ。
具合が良くないのもあるしね。
だけど次の日には「昨日はごめんな？」って
謝れるくらいに回復して。
先「8割以上食べれたら、下げていいから」
翔「マジか…笑」
「栄養はしっかり摂れ」って先生からの指示でね。
翔「もう無理かも…」
智「駄目だよ、翔。記録残るから、また先生に
叱られるよ？笑」
翔「んん…」
智「無理な量ではないって聞いてるけど？」
翔「んん…分かった…食べるよ。笑」
智にぃの前では弟モードで可愛い翔にぃが
見れる。
先「もう点滴外すな？」
翔「えっ…もうちょっと…」
先「駄目。お前には必要ない。ちゃんと食え」
「点滴あると甘えるから、外す！」って先生に
きっぱり言われてシュン…として、双子にも
ゲラゲラ笑われて。
翔「もう…先輩、俺のことからかいすぎ」
智「それだけ大事に思われてるってことでしょ」
翔「んん…」
ほんとは翔にぃだって分かってるくせに。笑
不満を漏らせば智にぃが「よしよし」って
受け止めてくれるから、それが嬉しいのかも
しれないね。
しばらくゆっくり弟モードで甘えたらいいよ。
END
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作者名：空
| 作成日時：2017年5月4日 13時
