2517.【雅にぃを看病する双子】 ページ17
［雅にぃside］
プチ連休があって
土日も合わせると5連休。
智にぃと翔にぃはそれぞれ仕事で数泊してくる。
俺は双子を任されて「たまには兄貴らしくするから
任せてよ」って引き受けた。
「…はぁ〜…頭いってぇ…」
それなのに、早速これだもん…嫌になる。笑
連休になれば休めるからって思うと、仕事頑張り
過ぎちゃうんだよね。
和潤「いってきまーす！！」
「楽しんでおいでね。いってらっしゃい！」
「友達の家でゲームしてくる！」って嬉しそうな
双子を送り出してソファーにダイブ。
頭も痛いし、体も怠い。
今のうちに休んでおかないと…
双子にバレたら、にぃ達に連絡されちゃう。
そしたらきっと、翔にぃが帰ってこなくちゃ
いけなくなっちゃう。
そんなのは申し訳なくて…
ガサゴソと薬を探し出して市販薬を飲み込む。
頭痛が治ればラクになるんじゃないかと思って。
少し寝よっと…
ピピピピッ…ピピピピッ…
スマホでアラームをセットして、2時間くらい
眠ったら、いくらか体はラク。
だけどそれは薬を飲んだからであって、時間が
経てば元に戻るわけで…
和潤「ただーいまー！！」
「おかえり〜…」
夕方、双子が帰ってくる頃には頭痛も体の怠さも
ぶり返していた。
バレないように、バレないように…
いつも通りに振る舞って過ごして居たけど
熱は確実に上がり続けている気がする。
吐く息が熱いのが自分でも分かる。
「ごちそう、さま…」
もう駄目だ、限界…
「ちょっと…寝かせ、て…」
夕食後にソファーに倒れ込むように寝転んで
しまった。
もちろん双子はビックリして「どーしたの？？」
って駆け寄ってきて…
和「…えっ、熱くない？」
潤「具合、悪いの？」
頬っぺたと首筋に2人の手がペタペタ。笑
「冷たくて…気持ち、いい…」
和「頭も痛いの？」
潤「熱、計る？」
俺の顔が苦痛で歪んでいるんだろうね。
物凄く頭が痛いし、ボーッとする…
このまま寝てしまおうかな…なんて思った時、
和が「もしもし？」って電話している声がして
ふと現実に引き戻された。
この状況、ヤバイんだった！って。笑
俺は何としても、隠し通さなきゃいけなかった
んだ！って。笑
「…待って、かず。電話、しないで…」
和に向かって手をのばしたら、潤に腕を
掴まれた。
「もう翔にぃと電話繋がってるから遅いよ。笑」
って苦笑いされながら…
あー…どうしよう。
2人の兄の仕事、邪魔してしまった。
もう罪悪感しかない…
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作者名：空
| 作成日時：2017年5月4日 13時
