2464.【4】 ページ14
［雅にぃside］
双子に「早く早く」と
急かされて、面会時間前に病院に着いてしまう。笑
車で少し時間を潰して、入り口が開くと同時に
病室まで走っていった2人。
その背中を追いかけながら「翔にぃ愛されて
るな…」って改めて感じる。
和「あ！春亮！！」
春「んふふ…おはようございます」
和は病室に春亮さんの姿を見つけて大喜び。
「担当なの？」って引っ付いていって、翔にぃが
「俺には挨拶ねーのかよ…笑」って苦笑い。
翔にぃのことなんてそっちのけだから。笑
でもそこは潤が「体調どう？」ってフォローして
くれてるけどね。
翔にぃも、強がることなく「ちょっと、気持ち
悪い…」って素直に伝えているし。
30分くらいのんびりしたら、双子は学校の時間。
これまた和は「春亮〜、また後でね〜」って、
翔にぃそっちのけで飛び出していった。
翔「まったく…俺の見舞いじゃねーのかよ。笑」
春「んふふ…和くんらしくて可愛いです」
翔「…ばか！笑」
翔にぃはヤキモチ妬いて「春亮さんがそうやって
甘やかすから」なんて言って。笑
勢いよく起き上がり過ぎて具合悪くなって
ベッドに後戻り。
春「んふふ…今は無理せず寝てましょう」
翔「分かってるわ！笑」
和と春亮さんはもちろんだけど、翔にぃと
春亮さんの関係性もバッチリ。
［和side］
翔にぃが入院している間、雅にぃは出勤を
遅くしてくれて、俺らを朝から病院に連れて行って
くれる。
そのお陰で、顔を見て安心してから学校に
行けるんだ。
智にぃは家のこととかを済ませて、昼頃に面会に
来ているみたい。
翔にぃはだんだんと元気になってきて「先輩に
パソコン取り上げられた」って昨日はボヤいてた。
ベッドで仕事しているのがバレて没収された
らしい。
先「ちゃんと見張っててね」
翔「何にもしませんて…」
先「どーだかね。笑」
翔にぃの信用はゼロに近いらしく
毎回こうやって言われてる。
「ふふ…俺が見とく」
先「頼もしいや。頼むな」
頭をポンポンとしてくれて優しい笑顔を向けて
くれて。
先生は翔にぃには厳しいけど、俺らにはとっても
優しくって。
こうして毎日会っていると、お兄ちゃんが
もう一人増えたみたいで嬉しい。
先「退院しても無理しないこと。3日間は
安静にして自宅療養だからな？」
翔「はい、約束します。笑」
退院する頃には、翔にぃのお兄ちゃんみたいに
なってて笑っちゃった。
『翔にぃを元気にしてくれてありがとう』って
手紙書いたんだ。
END
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作者名：空
| 作成日時：2017年2月18日 9時
