2375.【潤が難病発症？】 ページ25
［潤side］
ゴツン…
「…っ、いってぇ〜…」
夕方、和と庭でキャッチボールしてたら
思いっきり球が顔にぶつかって…
和「ごめん、ごめん。見てなかった。笑」
俺が球を見てなかったのを見てなかったらしい和。
足元であらしが鳴いたから、そっちに気をとられて
いた俺が悪いんだけどね。
和「翔にぃ〜！潤が鼻血〜！！」
夕食の準備をしていた翔にぃが「なんだよ〜、
お前ら騒がしいな〜。笑」って駆け付けてくれた。
翔「ここ、座ってタオル当てておいて？」
「はぁ〜い…」
翔「ぶつかったの？」
「いや、球が飛んできて…」
翔「はは！キャッチボールしてんだから球が
飛んでくるのは想定内だろ？面白いこと言うな、
お前。笑」
「…いて」
頭をバコッと叩かれて、それを見た和が「ちょっと
優しくしてよ〜」って助けにきて。
ワチャワチャして笑っちゃう。
翔「どう？ちょっと見せて？」
「…ん、まだダメかも…」
しばらくタオルで押さえていたんだけど…
タオルをどけた途端にタラタラと血が流れて
きてしまう。
翔「止まんねーな…」
何度か繰り返したけど、なかなか止まらず。
縁側に座っていたけど「冷えるから」って
言われて、ソファーに連れていかれて。
翔「そんな強くぶつかった？」
「ん…まぁ…」
翔にぃは顔を曇らせながらも、鼻血が止まるまで
傍にいてくれた。
その数日後に学校で転倒。
その時も血がなかなか止まらなくって
保健の先生も困り顔。
「念のため」ってことで帰宅後に智にぃ宛てに
電話がかかってきたけど、その時はもう何とも
なかったから。
智「翔が帰ってきたら診てもらおうね？」
「はぁーい」
大袈裟だなぁ〜、と思いつつも何だかんだ自分でも
気になってる部分はあったから。
翔「傷診せて？」
「はぁーい…」
膝のガーゼを外して翔にぃに診てもらう。
切れたのは1センチに満たないくらい少し。
翔「どれくらい出血続いた？」
「ん〜…分かんない」
智「保健室の先生は30分近く止血してたって
言ってたけど…」
翔「この傷でそんなに？」
「手離したら血出てきちゃったから…」
翔「見かけによらず深いのかな？
ちょっと触るな？」
「…っ、痛っ…」
翔「ごめん、ごめん。笑」
ギュッと押されて思ったより痛くて思わず足を
引っこめようとしたのに…
翔「ちょっと我慢して？」
「ん〜…ばか」
足首を掴まれてそれを阻止された。
翔「あんま深くはないな」
「痛い…もう触らないで」
容赦ないんだから…笑
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作者名：空
| 作成日時：2016年10月26日 18時
