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［雅にぃside］
和の態度には
ちょいちょい腹が立つけど。笑
でも、何だかんだ言ったって…可愛くて仕方ない
存在の双子だから。
和「ここは？」
「ん、見せて？」
俺でも解ける問題だったら力になるよ。笑
「こういうことじゃない？」
和「あ、ほんとだ！」
潤「こういうこと？」
「そうじゃない？」
どうしても疑問系になってしまう俺の教え方。
教える程の自信がないからね。笑
それでも双子はコクコク頷きながら取り組んで
くれている。
不安になってキッチンを見つめると
「大丈夫」って言うみたいに智にぃが優しく
微笑んで頷いてくれるし。
潤「できた！こっちもやってみよ〜」
和「俺も〜」
いい感じで和と潤の勉強が捗り、キッチンでは
夕食の準備が進んで、良い匂いが漂ってくる。
幸せだ〜…笑
翔「ただーいまー」
『おかえり〜』
翔「お、みんな揃ってんじゃ〜ん」
翔にぃ帰ってきて、幸せはさらに増えて
嬉しくなっちゃう。
翔にぃは「勉強中か。えらい、えらい」って
双子の頭を撫でてから自室へ。
着替えてすぐに戻ってきた。
「翔ちゃんいてくれたら勉強大丈夫だね。
ご飯の支度手伝ってくる〜」
和潤「雅にぃ、ありがと〜」
素直な双子のお礼が嬉しくなる俺は、やっぱり
和と潤の役に少しでも立てることが
嬉しいんだなって。
智「ありがとね〜、雅紀」
「ん。優秀な家庭教師きたからね。笑」
リビングの様子を見ながら、智にぃと夕飯作り。
サラダを作って、味噌を溶かしたら出来上がり
だけどね。
今日は白身魚のフライ。
熱々の出来立てを運んで、みんなで手を合わせる。
『いただきまーす！』
勉強するとカロリーも消費量が増えるのか、
和はいつもより沢山食べた。
定期試験に備えて、体調も整えてるからね。
どうしても寝不足になりがちだったり、食事の
バランスも崩れたりするから気を付けてる。
まぁ和の場合は夜中ゲームしてるみたいだけど。笑
前の試験前も翔にぃに「勉強しないなら寝ろっ！」
って叱られてたからね。
和「雅にぃ〜、お風呂入ろ〜？」
診察を終えた和からのお誘い。
もちろんOKしてゆっくりと過ごす。
和「雅にぃはさ？試験前に勉強した？」
「俺は全然。翔にぃすごくって見習おうって
思ったけど、やる気も出なくってね。笑」
和「きゃはっ！雅にぃはスポーツ推薦だもんね」
「そうだね。お父さんもお母さんも『勉強』って
あんまり言わなかったから」
和「そうなんだ…」
久しぶりに和に親の話をした。
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作者名：空
| 作成日時：2016年2月10日 18時
