2118.【2】 ページ18
［あらしside］
翔「明日の朝、
和室に布団敷いてやるから…
今日はここで寝て？な？」
和「…ん、あらし、いていい？」
翔「しょーがねーな。笑」
やった！きょうは とくべつ。
かずの ふとんのなかで ねていいって。
和「んふふ…やったぁ…」
ぼくのこと うでの なかにいれて にこって わらう。
わらうのも つらそうで からだも あついけど…
かずは すぐに ねむれたみたい。
翔「ありがとな、あらし。お前のお陰」
潤「あらしが和のこと呼んでくれたから
目が覚めたんだもんね。ありがと…」
みんなが 『ありがとう』って いってくれて…
ぼくも それを ききながら ねむっちゃった。
つぎのひの あさは かずの あつい うでに
だきよせられて めがさめた。
そとが あかるく なりはじめているころ。
ガチャッとドアがあいて コーヒーをもった
しょうが「あ、起きた？」って。
和「…、んー…」
かずは おでこに のびてきた しょうのてを
ふまんそうな こえを だしながら よける。
和「…ん、ん…」
翔「…笑。なーに」
和「や…」
しょうが あきらめて たいおんけいを はさもうと
てをのばしたら それも いやだって。
かずは ぼくを もっと だきよせて おなかに かおを
かくそうとして うずめる。
はくいきが とっても あつい…
かわいそう…
翔「かーず…苦しくなるからやめろって」
和「や…」
翔「もう何にもしねーから。な？」
こまった かおして わらった しょうは ふとんを
ちょこっと めくって かずのかおが みえるように
して あたまを かるく なでた。
かずは あんしんして めをとじて…
翔「はは…寝たな。笑」
ねむりに おちたところで そっと のびてきた て。
こんどは ぼくの あたまも なでてくれて
それから かずの おでこに のばされる。
翔「しばらく辛いと思うから…頼むな？」
「クゥーン…」
あそんで もらいたかったな…
かずが つらいの いやだな…
翔「悲しそうな声出さないの。笑」
だって…
翔「傍にいてやって？
お前がいれば寂しがらないしさ」
うん、そうする。
そしたら ぼくも さみしく ないもん。
かずの かおに スリスリしながら もういちど
ぼくも ゆめのなか。
しょうは かずの あたまを なでながら
ベッドサイドで コーヒーを のんでいた。
きっと かんがえてるのは これからの かずの
くすりのこと ちりょうのこと。
かず いつも いってるの。
「翔先生は考えることいっぱいで大変なんだよ」
ってね。
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作者名：空
| 作成日時：2016年2月10日 18時
