5人で生きてゆく…part41 (ページ49)

今日:4 hit、昨日:46 hit、合計:864,926 hit

2049.【7】みんなの愛ページ49

［雅にぃside］

薬がよく効いてくれて
昼過ぎには潤の熱は微熱程度にまで下がった。

和「無理しなければ平気でしょ？」

翔「ん、そうだね。この移動距離だったら
大丈夫だな」

和「やった！よかったね、潤」

潤「ん。ありがと…」

おにぎりを食べて、酔い止めを飲んだら出発。

和と智にぃがホテルの周辺パンフレットを見て
見つけてくれたのはプラネタリウム。

リクライニングのシートでゆったりと鑑賞できる
今の潤にも負担が少ないイベント。

潤が眠っている間、和は自分のことみたいに
一生懸命になって考えてた。

「もしさ、このまま旅行が終わっちゃったら
潤はいっぱい責任感じちゃうよね…」って。

「俺がちゃんと支えるから、少しなら楽しいこと
企画してもいいでしょ？」って翔にぃに
おねだりしている姿を見てジーン…ときちゃった。

内緒だけどね。笑

和「無理しないでね、潤」

潤「ん、分かった」

車から持ってきたブランケットを掛けてあげて
隣の椅子に座った和は、潤の為にジュースを
用意してあげたりと一生懸命。

潤の向こう側に座っている翔にぃに「これで
大丈夫？もっとなんかいる？」って確認してる。

智「ふふ…和は弟思いだね…」

「そうだね、こうして見ると
にぃちゃんだね。笑」

いつもは潤の方がお兄ちゃんに見えるけど…

今の和は、弟の気持ちと体調を考えて
お兄ちゃんしてる。

智「あ～、幸せ。おれ、寝そうだわ…笑」

あまりに座り心地が良くて、それでいて温かい
雰囲気。

「俺も寝ちゃうかも」なんて冗談言ってたけど
始まってみたら寝るヒマなんてなかった。

久しぶりに見たプラネタリウムは最高に綺麗で…

智にぃも「最新技術はすげ～な…」って
感動してた。

もちろん潤も「すごかった！」「綺麗だった！」
って興奮気味で、翔にぃに「熱上がるから
落ち着け」って笑われて。笑

翔「せっかく体調落ち着いてるから、今日は
ホテル戻ってゆっくりしようか。また明日、
楽しめるから。な？」

潤が「でも…」って言いかけたけど、和がすかさず
「そうしよう？明日の企画しなきゃいけないし」
って明るく答えてくれて。

潤「…ん、わかった」

さすがに空気はショボン…

そんな空気を変えてくれたのは智にぃ。

智「ここ老舗のお団子屋さん！」

駐車場に車を停めたかと思ったら、いきなり。笑

和「あっ！パンフレットで見たとこだ！
買いたいっ！」

「ホテルで食べよっか」

和「んっ♪みんなの買ってくる！」

ありがとう、智にぃ。