1893.【4】 ページ43
［和side］
バッグに着替えを詰めて
雑誌と仕事の道具もね。
それから俺のゲームも♪
雅「かずー？準備できたら、こっちおいで？」
「はぁ〜い！」
翔にぃ居ないから、雅にぃの診察を受けるんだ。
受けないと病院に連れて行ってもらえないから
良い子にする。笑
雅「やけに素直じゃん。笑」
丁寧に診察してくれていた雅にぃが頭を撫でながら
笑う。
俺が我儘な日も反抗的な日も、こうやって
丁寧に診てくれるもんね。
ほんとは感謝してる。
雅「調子も良さそうだな！」
「ん♪ 絶好調！」
潤「やった！じゃあ、いこっ！！」
潤にグイグイと腕を引っ張られながら車に乗って
病院へと向かう。
智「あ、おはよう」
病院では、いつも通りに優しくフニャッと
笑う智にぃがお出迎えしてくれて安心。
昨日はちょっと辛そうだったから…
智「荷物ありがとね」
「んっ♪ 」
智にぃの笑顔が嬉しくて、潤とベッドに
上がらせてもらう。
「検査、すぐ終わる？」
智「ん、すぐ終わる。午前中だけだから
午後はゆっくりしようね」
「やった！」
翔「じゃあ、行ってくるな？」
「えっ？もう…？」
まだまだ一緒にいられると思ってたのにガッカリ…
翔「はは！すぐ連れて戻ってくるから。な？」
「むぅ…いいよ？笑」
［潤side］
智にぃと翔にぃが出て行ってしまった病室は
シーン…として切ない。
和「智にぃ、大丈夫かな…？」
雅「ん？」
和「…けんさ。痛いのない…？」
和は下を向いて俯きながら「腕にも採血の痕が
あったし…点滴もしてるし…」ってボソボソ。
きっと、ずっと気になってたんだよね…
検査は数えくれないくらい経験してる和だから
苦痛も分かるし、不安も分かるし。
でも、不安そうに瞳を揺らしている和に
雅にぃは優しく笑い掛けて…
「俺も気になったから今朝、翔にぃに
聞いたんだ」って。
「負担ない検査ばっかりだって言ってたから
大丈夫だよ」って。
和「…ほんと？」
雅「ん、ほんと。だから、安心して待ってよう？
担当医は翔先生だしさ」
和「ん♪ そうだね」
ニコッと笑った和は「あとでこれやろ♪ 」
「あ、こっちもやろ♪ 」って机の上にゲームを
並べ始めた。
雅「時間はたっぷりあるから焦るな。笑」
和「ふふ…そっか！」
入院はしばらく続くみたいだし、智にぃには
少しゆっくりしてもらいたいからね。
まぁ和が、四六時中、引っ付いてるから
疲れるかもしれないけど。笑
でもきっと、癒しが勝るだろうね…笑
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作者名：空
| 作成日時：2015年5月2日 14時
