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［雅にぃside］
痛み止めも
解熱剤も座薬でって
ことになったみたいだけど
和は座薬が嫌いになってしまったみたい。笑
翔にぃが一生懸命に「座薬頑張れば
注射しなくていいんだよ？」って
言い聞かせてるけど、和は首を振るばかり。
智「かず？座薬だったら、にぃ達がやって
あげられるよ？」
和「…せん、せ、やだ」
智「嫌なんでしょ？だったら頑張って
入れてもらおう？」
熱のせいで赤くなった頬っぺたが
辛さを感じさせる…
和「…たいのやだ」
ポロポロ泣き出してしまった和だけど
翔にぃが体を横向きにしても
抵抗することはなかった。
智「力抜いててごらん？
そしたら痛くないから。深呼吸しよっか」
智にぃが背中をさすりながら
声を掛けてくれてるけど、和は体に
ぎゅーっと力をいれてしまう。
翔「智にぃ見ててごらん？
じゃあ、手は雅紀ね〜」
ズボンを掴んでいた手を翔にぃがとって
俺に握らせる。
「恐くないよ、かず。握ってようね」
その隙にズボンとパンツを脱がせる翔にぃ。
翔「膝曲げるよ〜。智にぃお願い」
智「ぎゅってしてようね〜」
智にぃは足を抱えるように固定する…
和「…いたいの、やだ。…りたくな、い…」
「大丈夫だから、そんな泣かないで…」
今度は俺が智にぃに代わって
手を握りながら背中をさする。
翔「よし、ちょっとごめんね〜」
和「…！やだ！…たい！やだ！いたい…」
びっくりするくらい体に力を入れて
座薬に抵抗しようとする和だけど
翔にぃは上手く滑り込ませる…
和は大泣きして俺にしがみ付いて
こようとする。
翔「かず、待って？履かせてやるから」
和「やーだー」
「やだじゃなくてパンツくらい履けよ」って
思わず突っ込んでしまう。笑
翔「はい、おしまい。」
智「はぁ…俺、自信ないなぁ…笑」
あまりに大騒ぎの処置を見て
智にぃは和に座薬を入れる自信を
なくしてしまったみたい。
翔「平気だって。智にぃ器用だし。
こんだけ抵抗されたら
ただ押し込むだけだよ。笑」
智「ふふ。できるかなぁ…」
「じゃあ、俺が先にマスターするよ」
智翔「お前は心配だから、練習してから」
なぜか声を揃えて言われてしまって。
和「…もう、しない。くすり、きらい…」
腕の中にいる和にまで拒否られてしまった。笑
絶妙なタイミングの和に、兄達は大笑い。
俺だって座薬くらいできるんだから！！
一番上手くなって、和に「雅にぃがいい」って
言われるくらいになってやる！
俺は密かに闘志を燃やした…笑
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作者名：空
| 作成日時：2013年4月5日 8時
