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44.【37】副作用 ページ44

[和side]

にぃ達に薬を
飲まされた…

ワガママ言って迷惑掛けてるのは俺なのに…

俺を押さえるにぃ達の手は本当に温かい…

飲まされても飲みたくなくて…

苦しかった…

でも潤が「おねがい…」って
言ってるのが聞こえて…

あ、泣いてる…って思ったら
薬を飲み込んでた。

もうどうでもいいから、抱きしめて欲しくて
ただ手を伸ばしたら
翔にぃが抱きしめてくれた。

雅にぃと智にぃも優しく触れてくれる…

副作用のこと考えたら不安で…
涙が止まらなくって…

翔にぃの腕の中で眠りにおちた。

でも、すぐに現実に引き戻されたんだ…

頭がガンガンする。

割れてしまうんぢゃないかって…
いっその事、
誰か割ってくれって思うくらい痛い…

これが嫌だから飲みたくなかったんだよ…

気が付いたら、また涙が出ていた…

翔「かず?分かるか?
頭痛いね…今ね、冷たいタオル
のせてあげるからね…」

遠くで翔にぃの声がする…

潤「かずー、こっち見て?」

あ、潤が呼んでる…

でも、今はそれどころじゃないんだ…

「…あたま…いた…い」

俺は必死に繰り返した。

智「うん…痛いね…辛いよな。」

智にぃが撫でてくれる。

あ…魔法の手だ。少し治まってきた…

雅「かず?ゆっくりお休み」

雅にぃが手を握ってくれる…

あったかい…

朦朧とした意識の中で
俺はみんなを感じながら眠りにおちた…

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作者名: | 作成日時:2012年10月20日 15時

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