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33.【26】検査の朝 ページ33
［雅にぃside］
次の日の朝は
大変だった…
診察を拒否されたのは想定内だったけど、
元気だと分かった和は
学校へ行くと言って聞かず、
3度も玄関の外まで脱走して
俺に連れ戻された。笑
4度目で、智にぃに珍しく叱られて
部屋にこもり、
完全に拗ねてしまった。
智「雅紀、時間だろ？仕事行かなきゃ。
大丈夫、和はちゃんと病院連れてくから。
潤？潤も学校行っておいで。
後は兄ちゃんに任せなさい！！」
智にぃは微笑んで頷くと
俺らを送り出してくれた。
今日の病院のことを考えたら、
智にぃだって不安なはずだ。
でも俺らの前では
いつもと変わらない…
和もそんな智にぃだから
一目置いてるんだろうな…
まぁ今日は「かず！
部屋で待ってなさい！！」って
叱られて…
頭を小突かれてたけど。笑
きっとあのまま
病院でも不貞腐れてるんだろーな…
学校行きたい！なんて強がってたけど…
そんなの不安の裏返し。
きっと昨日はあんまり寝れてないはず。
検査の中に針を刺す処置がないはずないし。
それを分かっていて
パニックにならずに過ごせているのも
カウンセリングの効果だ。
和はほんとにいろんな事を
乗り越えて来てるんだな。
運転しながら、和が少しでもラクに
検査を受けられる様に祈った…
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作者名：空
| 作成日時：2012年10月20日 15時
