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14.【7】雅にぃの診察 ページ14
［和side］
雅にぃにはつい、
素直な気持ちをぶつけてしまう。
たぶん小さい頃から、
俺らと対等に遊んでくれてたから、
兄貴というよりは、
友達に近い部分が大きいのだろう。
そのせいか、雅にぃに診察されたり、
処置してもらうのは何だか恥ずかしい。笑
病院に行ったら、
翔にぃが処置してくれる…
病院へ行かなければ、
とりあえずは雅にぃに診察されるだろう。
どっちも嫌だけど。笑
入院になるかも…という不安が頭に
浮かんできて、病院行きを拒否した。
雅にぃの「大丈夫、家に帰ろう」って
優しい言葉に、俺は安心して目を閉じた。
次に目覚めたのは、
自分のベッドに降ろされた時だった。
雅「和、熱計らせてね」
まだ意識がはっきりしていないけど
その言葉にすぐに現実に戻される…
「…やだ…雅にぃ、や…」
俺は雅にぃの手を払って
頭から布団を被った。
自分でも、なんて子どもみたいなことを
しているんだろう…って思うよ。
でも、診察されたくない。
入院したくない…
気が付いたら涙が溢れていて…
余計に恥ずかしくなって、
布団を被ったまま雅にぃに背中を向けた。
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作者名：空
| 作成日時：2012年10月20日 15時
