自分のこと、爆豪くんのこと ページ3
私は、目の前の学び舎をただ見つめていた｡
雄英高校｡
反社会活動に身を投じる犯罪者勢力『ヴィラン』への対抗勢力『ヒーロー』の養成学科を有する名門中の名門校｡
一端のヒーロー志望である私、AAは念願叶ってその全国の中学生の憧れの的、雄英高校のヒーロー科への入学を掴み取った。
「...強くならなくちゃ」
目の前の巨大な門へとゆっくり歩み出す｡
その胸には、固い決意があった｡
教室につき朝のHRにて1-A担任、相澤先生から伝えられたのは個性把握テストの実施だった。
私の個性は「魔砲」｡
その名の通り、不思議なエネルギー弾をドカドカ撃つことが出来る｡しかし、個性を使う度に体力を消費し、使い切ると身じろぎ1つできなくなってしまうというデメリットも存在する。
それ故、私は個性を生かせる全ての種目に平等に体力を使ったため、成績は中の中で落ち着いた。
「...お母さんならもっと上手く使えたはず」
私の
こんなんじゃ比べ物にならない｡
もっとお母さんに近づかなくちゃいけない｡
もっとお母さんのようにならなくちゃいけない｡
私は、そのためにここに来たのだから｡
……と、私はまた劣等感を味わった。
個性把握テスト中、私は周りの人を虎視していた｡彼らは皆自分の個性をよく生かして記録を伸ばしており、ひどく感嘆させられる｡
その中で特に関心を持っていかれたのが、ツンツン頭の人だ｡「爆豪くん」というらしい｡彼の個性は爆発系のもので、入試試験の時はその強力な力で猛威を振るっていた。
だが、私が関心を寄せたのはその強大な威力じゃない｡爆豪くんはこの時点で自分の力を自在に使いこなし、ものにしていた｡繊細な技能で、クレイジーだが実力は確かなんだなと実感｡
未だ自分の個性を上手くコントロールすることができない私からすれば、爆豪くんはいいお手本だ｡
私は、彼のセンスを得るべく、爆豪くんの観察を始めた。
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匿名希望より - 作者さんリゼロ好きですか？どこか既視感あるなと思いまして (2021年8月12日 2時) (
レス) id: 84a09a672a (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - はるはるさん» コメントありがとうございます！ こんなに長々と感想を頂けてとても嬉しいです。満足していただけて幸いです！ (2019年5月8日 13時) (レス) id: c4af4231ab (このIDを非表示/違反報告)
はるはる(プロフ) - とても素敵な作品でした。終始涙が止まらないくらいに感動しました。爆豪勝己というキャラの良さが詰まっていて、満足出来ました。このような素敵な作品を作って下さりありがとうございました。 (2019年5月8日 2時) (レス) id: 0a19bd2b46 (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - momoさん» コメントありがとうございます！確かに話を考えるのは大変ですが、作者の貧相な脳みそで精一杯物語を紡げるよう頑張ります！ (2019年5月4日 23時) (レス) id: c4af4231ab (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - いつも読ませてもらってます！展開が難しいかもしれませんが、更新頑張って下さい！応援してます！ (2019年5月4日 23時) (レス) id: 0b1ff1fc69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真実 | 作成日時：2019年4月17日 18時
