五十一話 ページ4
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遂に退院の日
付き添いにはミッドナイト先生が来てくれるそうだ
『…わざわざありがとうございます。ミッドナイト先生』
ミ「良いのよ、気にしなくて。それより、ドーナツ食べない？美味しそうだからつい買いすぎちゃって…」
病室中に広がる、ドーナツの甘い香り
香りはするのに、味はしない
勿論、この事は爆豪くんにしか言っていないから目の前にいるミッドナイト先生も、担任の相澤先生も知らない
『…とっても美味しいです』
生地はもちもちしてて弾力があるから食べてて飽きないけど、やっぱり味はしてほしいもんだ
ドーナツを食べ終え、タクシーに乗って家まで送ってもらう
『ありがとうございました』
ミ「いいえ〜。じゃ、来週あたりに寮生活が始まるからね。待ってるわ」
そう言い残し、車で去っていく先生を見届けた後、家の中に入る
勿論、お母さんは居ない
無造作に使用前の新品のダンボールが積まれていたからそれに荷物を入れる
最悪服は２着で十分だから、それだけ残し他は全てダンボールの中へ
大きい荷物は明後日辺りに引越し業者の方が引き取って、完成した寮に搬入してくれるそうだ
『……あ、これ……』
押し入れの奥を片付けてたら出てきた
シンセサイザーとDJコントローラー
なんで私こんなの持ってるんだろう
暫く思い出していると、ふと思い出した
『……お父さんが、買ってくれた…やつ』
お父さんが私にと当時扱えるわけがない４歳児のときに与えられたやつ
お父さんは物凄く音楽好きで、大きくなったら、と買ってくれたものだ
忘れていた
試しにやってみようかな、なんて
早く荷造りしないといけないのに、私はシンセサイザーの電源をつけてしまった
『…………』
シンセサイザー独特の音が鳴った
すぐに片付け、端の方に寄せる
これから先、これらを使うことなんてないだろう
だけど、捨てることは出来なかった
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ここ - ありがとうございます。 (2022年11月24日 17時) (
レス) @page41 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんそわ。 - めっちゃ嬉しいです！！ (2022年11月19日 10時) (レス) id: 4b348adc93 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - 最近見始めたのですが、たくさん投稿してくれるので、とてもうれしいです。1日のご褒美として、寝る前に見ています！ (2022年11月17日 22時) (レス) @page29 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんぽんたん | 作成日時：2022年11月6日 15時
