六十九話 ページ22
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緑谷くんは何も答えない
黙っているということは肯定なのだろう
『…言いたくないのなら言わないでいい』
部屋に戻ろう、そう思い歩いた時だった
『…何』
緑谷くんに、腕を掴まれていた
緑「君の言った事は全部あってる
この事は、誰にも知られてはいけないから、だから…その…」
『…………言わないでほしい…？』
緑「…そうです」
急に自信をなくしたかのようにしょぼくれた緑谷くん
『……腕、離して』
緑「あっ…ごめん！」
パッと腕を離される
部屋に行こうとするとまた呼び止められた
緑「何か、あった？」
なんで
なんで分かるの
そんなに表情に出てた？
緑「麗日さんが言ってた。”全部どうでも良くなった”って、どういう事？」
さっきの自信なさげな表情とは違う
『…別に、関係ないでしょ』
早足で歩く
これ以上、あの顔を見たくない
私の心の内を知られそうで
緑「ッ僕にはずっと！！君が心から笑っているようには見えなかったッ！！」
やめて
緑「何か重いものを背負って！それを押し殺しながら笑っているようにしか見えなかった！！」
これ以上…！
緑「君は何を抱えているんだ！」
『これ以上入ってこないでよ！！！』
『私のことなんかなんにも知らない癖にッ…！！これ以上入ってこないで！！！』
思わず叫んでしまう
緑谷くんも、遠くに居た爆豪くんも驚いてこちらを見ている
いてもたっても居られず、部屋に走り込んだ
ドアを乱暴に閉め、鍵をかけるのも忘れベッドに潜り込んだ
―――緑「君は何を抱えているんだ！」
緑谷くんのさっきの言葉が頭から離れない
あぁ、やだ
気持ち悪い
私の気も知らないで
ズカズカと入ってこられるのが
気持ち悪い
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ここ - ありがとうございます。 (2022年11月24日 17時) (
レス) @page41 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんそわ。 - めっちゃ嬉しいです！！ (2022年11月19日 10時) (レス) id: 4b348adc93 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - 最近見始めたのですが、たくさん投稿してくれるので、とてもうれしいです。1日のご褒美として、寝る前に見ています！ (2022年11月17日 22時) (レス) @page29 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんぽんたん | 作成日時：2022年11月6日 15時
