私。【ヒロアカ】 (ページ48)

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四十七話ページ48

緑谷side

あの後、僕らは轟くんたちと合流し、かっちゃんと破造さんを警察に送り届けた

かっちゃんは静かだった

一方、あの後破造さんは発熱

怪我を負っている事もあり、救急車によって運ばれた

―――

爆豪side

俺は警察に引き渡され、パトカーに乗って警察署まで移動している

ジジィとババァが迎えに来るらしい

アイツ…破造は熱出したのと刃の野郎にやられた怪我もあって救急車で病院に運ばれた

爆「……アイツ、破造はどうなった」

「彼女は救急車で一番近い病院に運ばれたよ。基本はこの辺の病院で入院だが、もしかしたらヘリで静岡まで運ばれるかも知れないね」

爆「……そうッスか」

「彼女のことが、心配なのかい？」

爆「………」

「ははっ、そうかぁ、心配かぁ笑、大丈夫、助かるよ」

ははは、と笑う警察

何がそんなに面白ェんだクソ

警察署につき、部屋でババァとジジィを待っていた

「勝己！！」

ババァの声が聞こえた

ババァは泣きながら抱きついてきて、いつもなら払っているが今はそんな気にはならなかった
ジジィもずっと俺を抱きしめてる

「ほんとッ…無事で良かったよ…！！」

「あぁっ…！そうだな…！おかえり…勝己…！」

爆「……あぁ」

あぁ…俺は、敵が怖かったのか
あの時、オールマイトには怖くねぇって言ったけど、今思えば、本当はクソ怖かった

”下手すりゃ死ぬ”

”もう二度と、家には帰れねぇ”

そんな考えが頭に浮かんだ

USJん時とは状況が違いすぎた

急に敵が襲ってきたかと思えば急に連れ去られて、破造が別の部屋に連れて行かれて、俺は椅子に縛り付けられて身動きが取れなくて

身動きが取れるようになってもドアは空いているかも分からず、俺と敵の１対６で破造も庇って

生きて帰れるように恐怖の中必死に頭動かして考えて

オールマイトが来たかと思えばまた別の場所に飛ばされて

飛ばされた先にはオール・フォー・ワンがいて

遠くの方には腹に穴の空いた血だらけのベストジーニストが倒れていて

無理矢理連れ去ろうとするクソ敵共と戦って

脱出できたかと思えばオールマイトはヒョロっヒョロのガイコツみてぇになって

オールマイトが負けちまう、そう思ってしまって

怖かった
凄く怖かった

爆「……ババァ…」

鼻の奥がツンとした

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かっちゃんの弱い部分ってなんか良いよね

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