私。【ヒロアカ】 (ページ44)

今日:12 hit、昨日:10 hit、合計:196,761 hit

四十三話ページ44

.

また、身体がふわふわしてきた
貧血だろう

今は恐らく、爆豪くんが私の身体を抱き寄せてくれている状態

オ「ここで終わりだ死柄木弔！！」

そういうオールマイトに死柄木がキレた

今ここにいる敵連合の素性は夜通し警察の方々が調べつくし、素性が明らかになっているらしい
つまり、逃げ道はもうないとのこと

死「ふざけるな…！こんな…こんなァ…！こんな…あっけなく…！ふざけるな…失せろ…！……消えろ……」

オ「奴は今どこにいる！死柄木！！」

死「お前が！！嫌いだぁぁ！！！」

泥と一緒に湧き出る脳無

黒霧と呼ばれるワープは、シンリンカムイに気絶されられているから、恐らく他の誰か

『…っ』

お腹の奥から、ナニかが迫り上がってくる

爆「お”！！？」

『……ん”ッ…！！？』

口からゴポッと出てきたのは泥

爆「っだこれ…！体が…飲まれ…！？」

爆豪くんの腕に、ギュ、と力が入ったのが分かった

視界が真っ暗になり、次に見えたのは暗い空

外に出たんだ

爆「んっじゃこりゃぁ！！」

『…ゴホッ…ゲホッ…』

力が入らなくて上手く吐き出せない

オ「悪いね爆豪くん、破造さん」

爆「あ”！？」

『…ゲホッ……ゴホッ…！ゲホッ……』

爆「しっかりしろやクソ！！」

私の身体を向きを変えて、上手く吐き出せるように背中を摩ったり叩いてくれる

その間にも、”先生”、と呼ばれる男は喋り続けた

オ「また失敗したね弔。でも決してめげてはいけないよ。またやり直せばいい。こうして仲間も取り返した。この子達もね…君が”大切なコマ”だと考え判断したからだ。いくらでもやり直せ、その為に僕がいるんだよ。全ては…君のためにある」

初めて感じた、この感覚

感じたことのない、変な感覚

これが、”恐怖”…？

オ「やはり…来てるな」

オ「全てを返してもらうぞ！オール・フォー・ワン！！」

オ「また僕を殺す気か、オールマイト」

爆「うおっ！？」

飛んできたオールマイトをオール・フォー・ワンが弾き飛ばした衝撃で吹き飛ばされる

それでも彼は、私のことを離さないでくれる

なんでだろう

私は邪魔なはずなのに

またしてもオール・フォー・ワンはオールマイトに攻撃をする

爆「オールマイトォ！！」

オ「心配しなくてもあの程度じゃ死なないよ。だから…ここは逃げろ弔。その子達を連れて。黒霧、皆を逃がすんだ」

.