爆豪編。11 ページ15
.
帰りのHRも終わり、いつも通り 鋭児郎くんと帰る。
切島「なぁ、寄り道しねーか?」
鋭児郎くんのその言葉に、ｺｸﾘ、と頷いては歩き出す。
来たところは、ｸﾚｰﾌﾟ屋。
自分達の好きな物を買えば、近くのﾍﾞﾝﾁで ゆったりとする。
『美味しい。』
切島「まじ?俺の一口やるから、Aのもくれよ !! 」
『しょうがないなぁ。』
そんな会話をしていれば、ｸﾚｰﾌﾟは あっという間に無くなってしまう。
時間も時間だ。
そろそろ帰ろうと、立ち上がり、寮へ足を進める。
『....今日、ありがと。』
そう、私が呟けば、優しく頭を撫でられる。
そこで、何かを感じた。何かが、違った。
私は、立ち止まり、急に泣き出す。
鋭児郎くんも、何かを察したように、苦笑する。
『ごめん。本当にごめん。
私、最低だ ｯ。
鋭児郎くんと居るのに、頭の片隅では爆豪のことばっかり考えてる ｯ。』
切島「......おぅ。」
『....わ、私 .... 爆豪のこと ... ｯ。』
切島「そっからは、彼奴に言えって !!
俺に伝えてちゃ何も変わんねぇだろ ... ? 」
鋭児郎くんは、笑いながらそう言った。
そして、向きを返られ、背中を押される。
その行動に、意味があるように見えた。
切島「....大丈夫、ｵﾒｪ なら いけるぜ !!! 」
『 ... う、ﾝ。行ってきます ... !! 』
私は、走り出した。
一人じゃこんな大きな想い、抱えられないから。
せめて、振られても良いから ... 聞いてほしい。。
少し遠くで、私を呼ぶ声が聞こえた。
振り返れば、鋭児郎くんはこう言った。
切島「 ... ｵﾒｪ、笑ってる方が可愛いわ !!!! 」
なんで、こんなに優しいんだろう。
溢れ出そうになる涙を堪え、私はまた走り出した。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雷光 - 爆豪君のデレ…レアすぎる (2018年2月8日 6時) (
レス) id: 681e9ae1c6 (このIDを非表示/違反報告)
浦田@こたぬき(プロフ) - まっちゃオレさん» ありがとうございます !!! ( ) かっちゃん編は、途中からやりたいと思いますので、よろしくお願いします !!! . (2017年12月8日 18時) (レス) id: f93ba14ddb (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃオレ(プロフ) - 切島くん編！完結おめでとうございます！かっちゃん編も楽しみにしています！！ (2017年12月8日 6時) (レス) id: d6cc1fd19d (このIDを非表示/違反報告)
浦田@こたぬき(プロフ) - 比奈さん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます !!! ( ) そうですねぇ、道のりは長かった ...。.次回は、かっちゃん 落ち の 最後の所を 更新しようと考えていますので、楽しみにしていて 下さい !!! ( ぐっ )(). (2017年12月7日 19時) (レス) id: f93ba14ddb (このIDを非表示/違反報告)
比奈 - ついに！って感じですね！前作から見させていただいてました！！面白いですね！！これからも楽しみにしてます！ (2017年12月7日 18時) (レス) id: b9ef5316b8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：浦田 | 作成日時：2017年12月7日 18時
