覚悟 O ページ50
｢……僕が櫻井さんの名前出したこと、内緒にしてね｣
俺らが落ち着いた頃にこそっと言う先生に頬が緩んだ。
……さっきと全然違う口調。声色。
｢いや………ちょっとね、
みんなの覚悟みたいなものをね…｣
頭を掻きながら言うからまたちょっとおかしくなった。
この人はこうやって翔くんを笑わせてあげてくれてたのかな
翔くんは笑えてたかな
頭のなかが翔くんでいっぱいになって
頭のなかだけじゃ物足りなくて
俺のなかは全部が翔くんになっていく。
｢………俺たち、今日は部屋に行きませんから｣
穏やかに、でもハッキリとそういう相葉ちゃん。
俺もその言葉に頷いた。
聞いてた訳じゃない。
でもきっと気持ちは一緒だ。
｢えっ、だってそのために………｣
ちょっと戸惑ってる先生に、
相葉ちゃんは気持ちを伝えた。
｢3人じゃ意味ないから。｣
そう。
3人じゃだめなの。
｢5人で嵐なんです｣
みんな揃わなきゃだめなんだ。
たとえそこが病室であろうと関係ない。
翔くんがいる場所にはみんなが揃わなきゃ。
｢……………ふふ｣
全部が俺の気持ちとおんなじで思わず笑った。
さすが相葉ちゃん。
さすが翔くんの弟分。
｢……………だから言ったんだよ俺は｣
しばらく口を開けて俺たちを見ていた先生は
さっきよりもっとくだけた口調で
椅子の背もたれに体を預けた。
｢俺って！｣
堪らずつっこむ相葉ちゃんにニヤッとして、
｢みんなの負担になりたくないって
足かせになりたくないって
翔くんはそう言うんだよ｣
力任せに頭を掻きながら言う先生。
翔くん、の言い方に心が緩む。
どこに行っても愛される翔くん。
｢でもそれはやっぱり違うんだよ
あいつは足かせになんかなり得ないんだ
だって｣
─────あいつは嵐そのものなんだから
っ、
せんせ………
｢よくいった！！！｣
……………
感動的なところで……………
先生と握手する相葉ちゃん。
それに同じ笑顔でこたえる先生。
｢………………似た者同士め｣
そうボソッと言っても、
何？ってキョトン顔がふたつ返ってくるだけだった。
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hiro(プロフ) - なぁちゃんさん» きー！ありがとうございます(T△T)完結するのか謎ですが頑張ります(T△T) (2019年6月19日 15時) (
レス) id: fea287eb7e (このIDを非表示/違反報告)
なぁちゃん(プロフ) - 凄い面白いです！更新頑張ってください！応援してます(*´ω｀*) (2019年6月19日 14時) (レス) id: fd20a41213 (このIDを非表示/違反報告)
hiro(プロフ) - 未来さん» きえー！！ありがとうございます(T△T)頑張れます…！ありがたや……… (2019年6月17日 21時) (レス) id: fea287eb7e (このIDを非表示/違反報告)
未来 - 続編おめでとうございます!応援しています｡更新頑張ってください(*^_^*) (2019年6月17日 17時) (レス) id: ae35368d95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiro
| 作成日時：2019年6月17日 13時
