話 N ページ24
｢えっ、じゃあ………余命としては………｣
｢はいっ、もう3年も過ぎてますね！｣
はは、っと笑うこの男の人が
……翔ちゃんに見えて。
今日何度目か、目をそらした。
………仕事だ。
そう言い聞かせる。
｢半年前まではリアルに入院してて、
ほんと死ぬのかなーと思ってて｣
明るく話すこの男性は、
30才で脳腫瘍が出来たらしい。
俺は病気とかほとんど知らないから、
症状のこととかもわからなくて。
｢んー、まずは目眩と吐き気から始まりましたね自分は｣
……気づいたら、すごい前のめりになって聞いてた。
｢そこからは？｣
｢激しい頭痛と熱が始まって、
そのあたりから"やばいかも"って思って｣
｢えっ、病院行ってなかったの…？｣
｢仕事忙しくて行けなかったんですよね｣
そう言って、はは……とばつが悪そうな顔をする。
…………ねえ、やめてよさっきから
────翔ちゃんみたいだからさ。
｢……………じゃあどういうきっかけで｣
｢ある日、仕事から帰ったら家で急に動けなくなりまして｣
｢……………そのあとは？｣
久しぶりに喋った大野さん。
声が掠れてる。
｢病院に運ばれて、もうすぐ手術でしたね｣
まあ、手術の日程もすぐ調整きかなくて3日ぐらい経ってましたけど………
───そんな一言で大野さんの顔色が変わった。
どうしたのって目で聞くけど
いや……と微かに首を振る。
………翔ちゃんのこと…………？
｢その手術って、受ける前は普通に外とか出てたんすか｣
眉間にシワを寄せながら聞く大野さん。
｢そっすね、俺仕事がちょっと立て込んでる時期で……
お医者さんの許可もとって入院もしないで普通に仕事してましたね｣
もう、手術当日の2時間前くらいまで！！
またもははは！と笑い飛ばすその人。
笑い事じゃないよね……？と半分笑いながらつっこむ相葉さん。
───大野さん
ねえ、おじさん
やめてよ。
そんな目しないで
これ仕事なんだからさ
泣きそうな顔しないでよ。
…………俺まで泣いちゃうからさ
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hiro(プロフ) - なぁちゃんさん» きー！ありがとうございます(T△T)完結するのか謎ですが頑張ります(T△T) (2019年6月19日 15時) (
レス) id: fea287eb7e (このIDを非表示/違反報告)
なぁちゃん(プロフ) - 凄い面白いです！更新頑張ってください！応援してます(*´ω｀*) (2019年6月19日 14時) (レス) id: fd20a41213 (このIDを非表示/違反報告)
hiro(プロフ) - 未来さん» きえー！！ありがとうございます(T△T)頑張れます…！ありがたや……… (2019年6月17日 21時) (レス) id: fea287eb7e (このIDを非表示/違反報告)
未来 - 続編おめでとうございます!応援しています｡更新頑張ってください(*^_^*) (2019年6月17日 17時) (レス) id: ae35368d95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiro
| 作成日時：2019年6月17日 13時
