光 ページ15
櫻井さんが何をしようとしてくれてるのかが分かったから、
私の心に黒くのしかかったものを必死に押し返そうとした。
『お前の武器はダンスだろ？』
『それで認めてもらうしかねーだろ？』
櫻井さんの目が私に語りかけていた。
｢出来るか出来ないかだけシンプルに知りたい｣
その言葉に怒りや苛立ちのようなものはなかった。
純粋に文字どおりの言葉。
………だから私も、
｢…………やります｣
無茶でも無責任でもなく、
シンプルに"できます"って。
やらせてください、って。
私の答えに少しだけ微笑んだその顔は、
すぐに戻って大野さんとどこかに去っていく。
｢…………やっぱすげーな翔さん｣
近くで松本さんの声がする。
｢リーダーと翔ちゃんがいたら俺ら怖いものなしだよね｣
｢なんてったってうちの柱だからねあそこは｣
相葉さんと二宮さんも笑いながら話していて少しだけ心が緩む。
けど、だめだめ。って。
今気持ちを緩めたら何もかもが崩れてしまいそう。
｢よし、俺らも出来ることしよう｣
松本さんも気合いの入った呟きのあとで私の目の前に来て、
フォーメーションとかダンスの振り確認しよう。
そう言って、
───────スッ。
手を差し伸べられた。
、取れない。
私はその手をとっていい立場じゃない。
……………けど今は取りたい。
｢………ほら時間ねーぞ｣
そんな私を見透かせるわけもないのに、
揺れる目を私に向けて強引に手を引いた松本さんの手が思ったよりも大きくて
｢、はい、｣
それを振りほどくこともできずに立ち上がった。
う、目の前が、……………
勢いがよかったのか思わず横にふらついた私の身体は、
｢っと！………大丈夫？｣
相葉さんのこれも大きな手のひら。
｢ほんと危なっかしいやつ。
……………おいでほら｣
右手は二宮さんに掬われる。
｢っ、や、ちょっ！二宮さんはっ…………！｣
それでも二宮さんはやっぱり止めてほしくて声を上げると、
｢あの女子アナ彼女でもなんでもねーし庇う必要皆無だし今はそれよりあんたが大事。｣
耳元に矢継ぎ早に降ってきた低い囁き。
それを解読しようと頭を回した頃にはもう近くの空き部屋に押し込められていて。
よし、Aの体力と俺らの対応力が問われるな！！
松本さんの何故か楽しそうな叫びで直前リハが始まった。
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ちぃ(プロフ) - おかえりなさい！長らく更新されてなかったので半分諦めつつも、素敵なお話しなので登録解除も出来ずにいましたが… 戻ってきて下さってありがとうございます！ 退職万歳＼(^o^)／ (2021年9月21日 12時) (
レス) id: 038f602d6e (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 初コメです！hiroさん戻ってきてくださって嬉しいです！！あと、退職おめでとうございます笑笑 お話の続き、楽しみにしております。気長に待っておりますので、ご自身のペースで更新なさってください！ (2021年9月20日 1時) (レス) id: c72bd2a0fb (このIDを非表示/違反報告)
∞横山あらしちゃん∞(プロフ) - 初めまして。この作品が大好き過ぎてずっと待っていました(´；ω；｀) これからも楽しみにしております！！ (2021年9月16日 23時) (レス) id: b6736fcc7a (このIDを非表示/違反報告)
ほしにゃあ(プロフ) - ここで更新終わりなのでしょうか…？続きが気になってしまいました…！主人公ちゃんの成長を見守りたいてす！ (2020年12月29日 3時) (レス) id: 5991f59eda (このIDを非表示/違反報告)
hiro(プロフ) - かずなさん» ひー！！！さっそく戻ってきていただけるなんて……………ありがとうございます(ToT) (2020年1月14日 19時) (レス) id: fea287eb7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiro
| 作成日時：2019年7月19日 9時
