Sho-Renの従妹 (ページ12)

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紫耀side

俺はAを追いかけられなかった。

Aは俺がジャニーズで活動していることを誰よりも側で見守ってくれて、誰よりも応援してくれて、誰よりも嬉しがってくれた。

そんなAにあんなこと言って、俺も俺で無責任だった…。

病室に行って、ママの姿を見ると余計にそう思った。

お父さん「あれ、Aは？」

「喧嘩した…。俺、Aのこと追いかけなかった…。っ探してくる…」

そう…これは俺とAの初めての喧嘩だった。

今まで自分の気持ちを言い合ったとしても価値観が似てるから喧嘩になることは無かった。

でも今回は違う。

俺の知らないAだけの想い。

Aの知らない俺だけの想いがぶつかった。

とりあえずAにメールをしよう。

『さっきはごめん。

どこにいるの？』

返信、、来るわけ無いか…。

待合室を見渡してもいなくて、病院の外に出てみるとバス停の目の前の椅子にAらしき人が見えた。

そっと近づいて、でもAは下を向いてて俺には気づいてない。

と思った。