慣れない事はするもんじゃない………けど、たまにはいいもんだね ページ44
「……A…」
総悟さんが少し驚いた顔をする
これも…意外だった…?
「…A……
自分からキスしてきたのにその時以上に今顔真っ赤ですぜィ
普通逆だろィ…」
そっちかいぃい!
「そ、それはもう忘れて下さい!」
私は顔を逸らす
そして、もう1つずっと疑問に思っていた事を尋ねてみることにした
もちろん顔は逸らしたまんま。
「あ……の…!」
私は土方さんの、ずっと気になっていた言葉を思い出していた
「えと!……そ、総悟さんは!… 今……幸せ…ですか…?」
「ハアァ?」
総悟さんが珍しく素っ頓狂な声を上げる
まぁ、変だよね…うん…やめよ…
「やっぱ何でも…」
「……まァ、そうだねィ、俺ァ…」
え、言ってくれるの?
やっぱ気になる…
思わず顔を総悟さんの方へ戻す
「俺ァ…
Aが……
Aがいるなら、何があっても幸せでさァ」
う…うわぁ……!
総悟さんが珍しく優しい微笑みを……!
な、なんか照れるなぁ…
でも、照れより嬉しさの方が勝っていてこれ以上顔が赤くなることはなかった
…と思う
「ふふっ、えへへっ……」
笑みがこぼれる
「なんでィ、気持ち悪ィ」
「ひどいですねぇ」
もう足の痛みなんて忘れていた
恥ずかしいという気持ちもどっかにいった
けれど……
「…あれ、総悟さん、もしかして…照れてます…?」
今度は総悟さんの顔が真っ赤だった
慣れてないんだろうな、総悟さんも……こういう本音を話す感じ…
「なっ、ちっげーよ!雨の湿気のせいで暑いんでィ!」
「あっはは、照れた総悟さんかわいいですよ〜
さっきの私より赤いんじゃないですかー?」
総悟さんの今の顔の熱の温度を知りたくて、手を伸ばした
けど…
「俺にンなこと言っていいのか?
……後悔…しやすぜェ?」
その手を捕まれいつもの悪い笑みで覗き込まれる
もー…せっかくかわいかったのに……
けど今はいいんだ
「のぞむところです!」
私もあなたと同じで思うんだ
あぁ……
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幸せだなぁ…
って________________。
今と未来の幸せと、変えられない不幸な昔→←そして、自分の新たな一面も知る事になる
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作者名:*kuro* | 作成日時:2019年6月9日 23時